今だからこそ知りたい南京事件の真実 ~犠牲者数の相違・背景など~

どうもこんにちは。

12月も後半に突入し、もう今年もあとわずかになってしまいました。
12月と言えば、パールハーバーや赤穂浪士の討ち入りなど歴史上の大きな事件も多いですが、今回は1937年に起こった南京事件について考えてみようかと思います。

南京事件は日中戦争となった盧溝橋事件の5か月後に起こりました。日本軍は戦線を拡大していく中、南京を占領します。その際に南京の一般市民を不法に殺害したり、暴行、略奪などをしたとされる痛ましい事件のことです。

被害者数がどれだけいたのか

南京事件と言えば、よく被害者数がどれだけいたのか、またそもそも南京事件自体存在したのかというあたりで時にイデオロギー的な対立に陥ってしまいがちです。今回はそうしたイデオロギー的な話はできるだけ排して、日本で主に支持されている学説を紹介したいなと思います。

まず、中国はどのような見解を示しているのかというと、30万人近くが犠牲になったと主張しています。これは1946年の国民政府による南京軍事法廷判決書に依拠していますが、この数字には資料的根拠が乏しく、少なくとも日本人研究者からは支持されていません。

また、かの有名な極東国際軍事裁判判決では20万人近くが犠牲になったとされていますが、これもやはり日本人研究者にはあまり支持されていません。

では、日本人研究者はどの程度の犠牲者が出たと見積もっているのでしょうか。多くの研究者は4万人~20万人程度の間で揺らいでいます。

<スポンサー>

有名なのは中国近現代史が専門の笠原十九司が12万人とした説で、中国兵の犠牲が約8万人、民間人の犠牲が約4万人と推計されています。

ところでなぜ、被害者数に対して意見の相違が起こっているのか。それは、「虐殺」(不法殺害)の定義や南京事件の対象とする地域・期間、埋葬記録、人口統計など資料に対する検証の相違があげられます。

また、もう一つ挙げられるのは敗戦直前、8月14日に陸軍によって資料の破棄が指示され、多くの文章が焼かれてしまったからです。この資料があれば南京事件の全体像がもっとわかったはずです。

南京事件は無かった…?

保守系論客は時々「そもそも南京事件はなかった」と主張することがありますが、多くの研究者はそれはありえないと考えています。

南京事件の存在は多くの文献資料、証言資料、また外国メディアの報道から明らかになっています。包括的に編集されている南京戦史編集委員会編『南京戦史資料集Ⅰ・Ⅱ』を紹介しておきます。

また日本政府としても、被害者の具体的な人数を認定するのは困難としつつも、南京事件自体の存在は否定できないとしています。

日本政府としては、日本軍の南京入城(1937年)後、非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できないと考えています。しかしながら、被害者の具体的な人数については諸説あり、政府としてどれが正しい数かを認定することは困難であると考えています。

<スポンサー>
歴史問題Q&A 「南京事件」に対して、日本政府はどのように考えていますか。 より

その後、アメリカ宣教師らを中心に構成されている南京安全区国際委員会が日本大使館に抗議、これは陸軍中央部にも伝わります。その結果、南京事件の翌年には「軍紀・風紀ノ振作ニ関シテ切ニ要望ス」という要望が出る異例の事態になりました。

なぜ南京事件は起こってしまったのか

南京事件の背景を知っておくことは今後こうした事態を起こさないためにも知っておくべきことです。

そもそも、私たちは盧溝橋事件を始めとする日本と中国の争いを「日中戦争」と称していますが、お互いに宣戦布告はなされず謎の「事変」にとどまっていたので、何のために戦っているのか不明瞭な状態でした。そのため、占領後の方針が具体的に策定されず、また捕虜の扱いも曖昧だったことから、南京事件につながったのではないかと考えられています。

また、日本軍は補給を疎かにしていて、軍は略奪をしてでも食糧や物資を確保しなければならなかったというのも考えられます。その他、日本軍の人権軽視、根底にある中国人差別、また日本軍の国際法に関する知識の欠如があったことも原因だと言われています。

最後に

南京事件は本当に痛ましい事件です。今も被害者数などイデオロギー的な対立が起こっている部分もありますが、少なくとも起こったことは事実です。

また、これをうけて「日本は永遠に中国に謝罪しなければならないのか」というと私はそうは思いませんし、それは完全に別問題なのではないかと思います。私たちは出来る限り過去に起こったありのままの事実をみつめていくべきだと思います。


この記事は、Yomogi blogの記事を加筆修正したものです。オリジナル原稿を読みたい方は今だからこそ知りたい南京事件の真実 ~犠牲者数の相違・背景など~をご覧ください。

<スポンサー>
 

フォロー・いいね・チャンネル登録での
ご支援よろしくお願いします!

おとな研の”今”を知ろう!

 

よもぎおとな研究所 副編集長

投稿者プロフィール

ライターページ
おとな研究所副編集長、ブロガー
Twitterフォロワー数8000人超
時事・教育・経済など幅広い分野に関心あり

この著者の最新の記事

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。

あなたへのおすすめ



ピックアップ記事

  1. 登録されている記事はございません。

スポンサー







Twitter・FaceBook

公式チャンネル

有料コンテンツサイト

スポンサー




スマホでもおとな研

スポンサー




ページ上部へ戻る