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永田町の数合わせで支持率は上がるのか…? ~過去の事例は?

解散総選挙が間もなく行われると噂される中、立憲民主党と国民民主党の合流話が再然している。両党は元を辿れば「民進党」であり、合流となればまさに先祖返り。次の選挙を生き残る為の選挙互助会作りに両党とも熱心であることにはある意味感心している。

ちなみに立国合流については後日、おとな研究所から記事が投稿される予定なのでそちらもご覧いただければと思う。

さて、話は戻るが「永田町での国会議員同士での数合わせ」で支持率は上昇するのか?を今回、取り上げていく。過去を振り返れば数えきれないほどの国会議員主導の政党同士の離合集散が行われてきた。果たしてそれで国民の支持は得られたのだろうか。過去の支持率データをもとに見ていきたいと思う。

※支持率は主にNHK世論調査のデータを使用する。引用元リンクは以下に添付。

https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/political/2019.html

①国民民主党+自由党

昨年4月26日、国民民主党と小沢一郎氏率いる自由党が合併することで合意した。国民民主が自由党を吸収した形になり、党名は国民民主、政策理念なども同党のものが継承された。

参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44229180W9A420C1MM0000/

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4月支持率⇒国民民主党0.9%、自由党0.2%

5月(合併後の支持率)⇒国民民主党0.7%

むしろ合併後に支持率が低下した。6月以降は参院選の影響もあり同党は一時的にやや支持率を伸ばしたものの、長期的に見ると結党以来大きな変化は生じていない。

②希望の党+民進党=国民民主党

小池百合子東京都知事の後任として玉木氏が希望の党代表に就任して以来、民進党との合流話が進み、ついに2018年5月に国民民主党が結党した。

参考:https://mainichi.jp/articles/20180508/ddm/001/010/208000c

4月調査⇒希望の党0.3% 民進党1.4%

5月調査⇒国民民主党1.1%

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この時も合併前の両党の支持率の合計を下回った。吸収合併等ではなく、新たに新党を結党する際に支持率が上昇しないのは稀である。ちなみに5月世論調査では「国民民主党に期待するか」との調査項目で、期待しないが50.3%で期待するの7.7%を大きく上回っていた。

③民主党+維新の党=民進党

当時野党第一党の民主党と、維新の党(但し、15年末に大阪維新系の議員は同党から離脱)の2党が合併し、2016年3月に民進党が結党された。

3月調査⇒民主党8.9% 維新の党0.2%

4月調査⇒民進党9.1%

民進党結党時は、合流前の2党の支持率合計値と民進党の支持率は同じであった。また、3月の合流前に行われた世論調査では「民進党に(あまり,全く)期待しない」の合計が7割を超えており厳しい反応であった。

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政党間合併では支持率は上がらない!!

ここ4年間で行われた政党同士の合併(永田町の数合わせ)について支持率観点から見てみたが、支持率が上昇し一時期勢いがついた政党(民進党)があったことも事実である。しかし、結局は国民から厳しい目で見られ、良い結末を歩んだとは言い難い。

国民からの信頼を得て支持率を高めるためにやるべきことは、永田町でむやみに仲間を増やす事や膨大な党費で政党の宣伝をする事でもない。野党が力をつける為も、国民生活に直結する目先の課題の解決するよう国政で力を尽くす。そして地方で首長を取り、実行力を国民に示すことではないか。

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彼ら旧民主党系は永田町の数合わせにのみ没頭し、このまま「万年野党」として近い将来、役目を終えてしまうのだろうか。(終)

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