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少子高齢化は歓迎すべき

少子高齢化は歓迎すべき

今、日本では高齢者の割合が進むと同時に若年層人口が減る少子高齢化が進んでいます。日本の総人口は2008年をピークに減少の一途をたどっており、厚労省の予測では2053年に日本の総人口は1億人を切るともいわれています。

総務省HPより

そしてこの少子高齢化は日本国内では非常にネガティブなものとして捉えられています。例えば、労働力が減少したり公共インフラが支えられなくなったり、総じて経済が落ち込むなど様々なことが懸念されています。

しかし、本当にそうでしょうか。

私はむしろ、少子高齢化はむしろ日本経済を復活させ、日本の国際的地位を向上させることのできるビッグチャンスだと考えています。そのキーワードは機械化と教育です。

少子高齢化で機械化が受け入れられやすくなる

少子高齢化によって人々は機械化をすんなりと受け入れることができます。というのも、人口が減るということは当然ながら生産年齢人口も徐々に減っていきますから、働き手が減ることになります。となると、効率の良い機械化は社会的に「正義」となるわけなのです。かつて産業革命によって失業の恐れを感じた労働者が打ち壊し運動(ラッダイト運動)が起こりましたがその心配はありません。

「機械化機械化と言っているがそれは夢物語だ」という人もいるかもしれませんが、既に技術的にはかなりの産業は機械化できると思います。例えば、JR東日本は今年開業した高輪ゲートウェイ駅にて無人店舗やロボットの導入を進めています。もちろんまだ実証実験段階ですが、機械化の技術自体はほとんど完成していると言えます。あとはやるかやらないかの問題です。

機械化が進んで起こること

日本が少子高齢化を利用して機械化を推し進めることができれば少子高齢化のほとんどの問題は解消できます。例えば、労働力の減少が懸念されていますがこれは機械が人間にとってかわって活躍することになるので一部人間がどうしてもかかわらなければならない仕事以外は機械に置き換えられます。また、経済成長が妨げられるという意見もありますが、経済にマイナスに働く人口オーナス(生産年齢人口に対する従属人口の比率が上昇すること)は機械化で生産性を向上することで解消できます。

また機械化によって人々の生活の質が向上するのは当然のこと、日本は国際的にも有利な立場になることができます。

というのも日本が機械化を真っ先に推し進めることができれば機械産業の大輸出国になることができるからです。これから日本と同じように世界全体で少子高齢化が進んでいきます。世界に先駆けて少子高齢化が進行している日本はここで機械化を推し進めることができれば日本が世界の機械産業をリードすることが可能なのです。

軍事的な視点からも機械化は大きなメリットがあります。特に私が注目しているのは軍事用ロボットです。今自衛隊は深刻な人材不足に陥っていますが、無人機などの軍事用ロボットを実用化することができればこの穴を埋めることができます。また、有人ではないので人が戦死することも少なくなると思います。

倫理的な問題があるかもしれませんが、私は防衛戦争であれば無人機などを用いても構わないと思います。相手が攻め込んできていること自体が非人道的なので、こちらが無人機で対応しようが非難される筋合いはありません。もちろん侵略戦争は絶対に行ってはいけませんが。

また、企業としても機械化はメリットが大きいです。余計な人件費を削れる分、商品コストを下げることができたり新たなビジネスにどんどん参入できるようになります。

少子高齢化で教育の好循環ができる

少子高齢化のメリットは機械化が進むということだけではありません。

少子高齢化によって、当然ながら子供の数が減ります。となると、子供は貴重になるので誰もが子供を大切にするようになります。

特に子供一人に充てる教育リソースは大きくなります。というのも子供の数が減ることで一人一人に寄り添った教育を行うことができるからです。また、国も子供は貴重だと考えて教育無償化など教育支援を大胆に行うことができます。

そして教育支援が進めば子供を育てやすい環境が整うことになります。よく、少子高齢化によって人類はいずれ絶滅するのではないかと唱えている人もいますが、私は実際にはそんなことはありえないと思います。子供を産みたいと思う人は必ずいて、その障壁になっているのは子育てが大変だからです。子育て支援が充実していけばその障壁は取り除かれることになります。

中国の「一人っ子政策」は成功だった!?

一人っ子政策というのは1979年から2015年の間に中国で実施された人口抑制政策の一つです。現在は少子高齢化の影響が顕著になり、「二人っ子政策」が行われています。

多くの人はこの「一人っ子政策」は失敗と見ています。しかし私は経済発展の意味合いでは成功したのではないかと思います。

中国で一人っ子政策が行われた背景には、人口爆発で食糧難が訪れてしまったことにあります。これに危機感を覚えた中国政府は1979年から一人っ子政策を実施し始めました。

少子高齢化によるメリットは前述した通りですが、中国は一人っ子政策を始めてから(1979年から)実質GDPは大きく伸びています。

世界経済のネタ帳より

今中国はロボット産業やIT産業が大きく伸びていますが、これも少子高齢化と関連しているのではないかと私は見ています。

もちろんこの一人っ子政策は非人道的で、また日本は自然に人口が減っていくと予想されているのでここまでやる必要はないですが、一人っ子政策のように少子高齢化に伴って経済発展をもたらす可能性が高いです。

少子高齢化に適応せよ

日本では少子高齢化はネガティブな論調で語られることが多いです。しかし、少子高齢化の問題点は機械化によってほとんど解消することができますし、教育にリソースを割けるというメリットもあります。

少子高齢化にあらがったところで先進国は総じて少子高齢化に向かう傾向があります。少子高齢化を無条件にダメなものだとするのではなく、少子高齢化のメリットを見出して、適応していくという視点が必要だと思います。

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