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【国政政党化から1年】N国、早くも衰退気味に…。

「NHKをぶっ壊す!」このキャッチフレーズで時の人となった立花孝志氏率いるNHKから国民を守る党が危機的状況に陥っている。今年に入ってから各地の地方選挙で連敗し、政党支持率も最早0%に極めて近くなっている。4月の静岡4区補選での「同姓同名作戦」や都知事選を見越した「ホリエモン新党」を設立する等、奇策を講じ続けてきたものの、効果は無かった。少なくとも後5年は国政政党として存続することが確約されている同党であるが、果たしてそこまで持つのかすら怪しい所まで来ている。

地方選でも苦戦、政党支持率もどん底に

今年は僅か1勝のみ…

N国党の党勢低迷は各地で行われている地方選挙の結果から見ても一目瞭然である。今年に入り同党は計24回、地方選挙に候補者を擁立したものの勝利したのは1地域(埼玉県・新座市、無投票当選の志木市除く)のみである。

更には、昨日行われた大阪府・箕面市の市議会議員選挙では落下傘候補を擁立したものの、僅か578票(得票率1.09%)しか獲得できず落選した。昨年行われた参院選(選挙区:1.20%、比例区1.42%)よりも得票率を落としている。このような負け方は不思議ではないのだが、箕面の場合は、市長選にも候補者を擁立し相乗効果を狙っており、市議選の票の底上げを狙ったものの不発だったのだ。市長&市議 の相乗作戦の失敗は今年4月の埼玉県・坂戸市に続いて2度目であり、N国流戦法の限界がそろそろ見えてきているのではないか。

もちろん今回は当選の可能性が低い選挙であると位置づけていたようであるが、得票率は諸派でN国と対立する「しょぼい政党」とほぼ変わらなかった事もあり、厳しい結果と認めざるを得ないだろう。昨年統一選前後に見せた勢いはもう見られない。

来月行われる大阪・和泉市議選は本気で当選を狙いに行くようだ。そこで勝てるのかどうかが今後の同党の動向を大きく左右する。

政党支持率は0%に

マスコミが行う「政党支持率」でも厳しい数値が出ている。本日発表されたANNの世論調査ではなんと支持率0%。他社でも0%やそれに近い数値が継続して発表されており、全国的に支持を失っていると考えられる。(全盛期は平均1%前後あった)

但し、次期衆院選の「比例代表投票先」では2%程度を獲得しており近々行われるであろう解散総選挙での壊滅は免れる可能性はまだ残っている。

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試金石は次の参院選

党の存亡をかけた戦いと位置付けているのは、2年後の参院選である。昨年同様、票の掘り起こしを図るべくすべての選挙区に候補者を擁立する方針だ。選挙区で2%以上の得票率を獲得し、+3年の政党要件存続期間獲得を目指すようだ。

次回、仮に当選者を出せなくとも、同党の浜田聡参院議員は非改選であるために問題はない。ただし次々回の選挙において候補者全員落選となればたとえ得票率2%を獲得しても所属国会議員がいなくなるために政党要件を喪失し、「政治団体」に転落してしまう。その場合は他党から引き抜く等の考えを表明しているものの、そう上手くいくはずはないだろう。

また、次期衆院選では一定の得票ラインに達しないのならば解党や事実上の政党として休眠させる等の方針を取ることを立花代表は示唆している。

国政政党化から1年で党勢が早くも危ういN国党。さらなる「奇策」を講じ生き残ることはできるのだろうか。

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