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【首班指名】国民民主系は枝野氏へ投票

26日午後1時より安倍内閣の総辞職に伴う首班指名選挙が行われた。衆参両院で過半数を持つ自民公明両党を中心とする議員が菅義偉自民党総裁に投票し、第99代内閣総理大臣に選出された。

ここまでは報道の通りであるが、やはり今回の首班指名選挙で気にかかるのは野党各党の動きだろう。野党共闘組(立憲・国民・共産・社民)は結束して初めて合流新党「立憲民主党」の代表枝野幸男氏に投票することで足並みをそろえた。

中でも共産党が他党の人間に首班指名で投票するのは実に1998年以来の22年ぶりであり、大きな話題となった。

また、国民民主党の議員らも立憲の枝野代表に投票したことも明らかになり、批判と失望の声が各地から巻き起こった。

インターネット上で一部の同党支持者らが「玉木氏に投票しなかったのは、同氏が適切なプロセスを踏んだ正式な代表ではないからだ」などとの擁護を続けているようであるが、これらは無理のある論説のように思える。

そもそも首班指名選挙での投票は次の内閣総理大臣を選出する、国会議員として最も重要な役目の1つである。

圧倒的多数を担っている自民党の人間である菅義偉氏が選出されることは明らかなことではあるが、そのような状況下においても、現在において国のリーダーに最もふさわしいのは枝野幸男氏であると行動で示しているという事実には全く変わりが無い。

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当然ながら有権者を代表する国会議員各々の判断を批判すること自体、躊躇するべきであるとも心底思うものの、国民民主党の今回の判断については、ここ1っか月の立憲民主党との合流騒動等の経緯(政策や方針の不一致などを理由で分党)を考慮すると、枝野氏に首班指名に投票するという行為自体あり得ない選択であり、大半の国民や支持者が理解できない事ではないか。

我々永田町の外の人間は当然ながら今回の真意等について詳しく知る由が無い。枝野幸男氏率いる立憲民主党の1派は自身らに不都合な事象が生じれば少数会派に国会での質問を与えない等の「いじめ行為」を行うとんでもない組織であり、実際ライターの私の支持政党である日本維新の会も何度もそのいじめにあった。

そのようなとんでもない野党第一党が支配する国会で公正公平な言論戦を行う為に、仮に涙を呑んで枝野氏に投票した国民民主の考えがあり、議員がいるのならばそれは同情をも覚える。

同党や所属議員らに、玉木代表の言葉通り審議拒否はせずに、単なる抵抗ではなく解決路線で国会論戦に挑む固い意思があるのならば、いつかどこかしらのタイミングで立憲共産と本当の意味で「袂を別ち」、正常な国政を取り戻すべくいつの日か「解決路線」を本当の意味で見出すために、新55年体制の樹立を目論む野党第一党と「対決」方針へ転換して頂きたいのが健全な国政政治を望む多くの者や新・国民民主党支援者の想いではないのか。

大変上から目線で申し訳ない主張になってしまったが、国民民主党は分党した意味をもう一度再考していただきたいと思う。傾向からも同党は若者からの支持が極めて高く、将来性のある考え方を持つ政党ではないかと、常日頃国民民主批判を展開している私も思っている。せっかく分党し真の正常路線を進みつつある中、立憲らに存在感を潰されてしまってはもったいない。

いつしか台風の目ににあるであろう組織として国民から注目されるのかどうかはこれからの出方にかかっているだろう。注目していきたい。

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