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【衆院選情勢】大阪一区 大西VS井上 4度目の対決

選挙区深堀シリーズの第二弾では、大阪1区を取り上げる。この選挙区は大阪市の中心部である中央区、西区などが含まれ自民党と日本維新の会が激しい選挙戦を繰り広げる事で広く注目されている。

前回に引き続き、自民・大西宏幸氏に対して前回は比例復活した維新・井上英孝氏が挑む構図になると予想される。また村上賀厚氏も合流新党「立憲民主党」から出馬を予定している。

【大阪1区情報】

区域…大阪市(中央区、西区、港区、天王寺区、浪速区、東成区)

有権者数…41万3618人(19年秋現在)

最新世論調査(JX通信)国政政党支持率 …自民党30.1%、日本維新の会18.4%、立憲民主党4.9%、公明党6.8%、共産党5.5%、その他の政党2.3%、支持政党なし32.1%

(10月3,4日実施、RDD方式大阪市内対象)

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大西氏は議席死守に全力… 維新井上氏は攻勢へ

共に元自民党の大阪市会議員でもある大西氏は井上氏が2012年以来、過去3回の総選挙で事実上の一騎打ちの戦いを展開してきた。初戦となった12年は橋下維新旋風の追い風もあり、維新井上氏が圧勝。14年も井上氏が勝利をおさめ、大西氏は比例代表で復活し始めての当選を果たした。前回17年の衆院選では選挙区の区割り変更が生じ、自民大西氏が市会議員時代選出されていた生野区が大阪2区へ編入。苦戦も予想されたものの、井上氏に競り勝ち初の小選挙区当選となった。

大西氏は次回総選挙でも小選挙区議席死守を図るが、大阪では維新に勢いがあり、厳しい戦いになると予想される。

今年3月に行われた、維新の大阪市会議員の公選法違反により当選無効判決が出た事に伴う市会再選挙(中央区)では逆風が予想されたものの、自民党や共産党等を破り維新新人が圧勝。昨年の統一地方選挙や最新の調査などの結果を考慮するに井上氏が小選挙区での議席奪還にリーチをかけている情勢であると思われる。

また、来月1日に行われる都構想住民投票の結果なども大きく影響してくるだろう。

共闘系野党候補からは立憲民主党公認で村上氏が国政三度目の挑戦を行う。14年は維新の党公認で兵庫から、17年は立憲民主公認で大阪1区から立候補した。立憲は対維新色を鮮明に出しているものの、大阪市での支持は伸び悩んでいる。今月大阪市内で行われた世論調査では、立憲民主党の支持率は4.9%と低迷。共産党(5.5%)や日本維新の会(18.4%)などに大きく引き離されている。共産党などとの野党共闘がどこまで功を成すのかが注目されよう。