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マイナンバーカードに対する大きな誤解

マイナンバーカードに対する大きな誤解

昨日、河野行政改革担当大臣と平井デジタル改革担当大臣、小此木国家公安委員長が会談し、運転免許証の管理システムをマイナンバーカードのICチップに登録して一元化する方針を示した。

このニュースに対してTwitterでは多くの批判的なコメントが見られた。その多くは「マイナンバーカードと一元化することによって、個人情報の管理が危うくなる」といった意見だった。

しかし、こうした「個人情報の管理が危うくなる論」はすべてマイナンバーカードの誤解に基づくものである。今回は、その誤解を説明していこうと思う。

プライバシー性の高い情報は記録されていない

まず、そもそもマイナンバーカードにはプライバシー性の高い情報は記録されていない。

マイナンバーカード(ICチップ)に記録されるのは、①券面記載事項(氏名、住所、生年月日、性別、個人番号、本人の写真等)②総務省令で定める事項(公的個人認証に係る『電子証明書』等)③市町村が条例で定めた事項等、に限られる。

『地方税関係情報』や『年金給付関係情報』などの特定個人情報は記録されない。

https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/03.html
天栄村HPより

実はマイナンバーカード自体にはほとんどの情報が記録されていないのだ。マイナンバーカードに記載されていることは氏名や住所、生年月日などと現在の運転免許証とほとんど一致している。また、マイナンバーは記載されているが、最悪見られたとしても本人確認の際は顔写真付きの本人確認書類が必要になるので悪用は困難である。つまり、マイナンバーカードと運転免許証を一元化しても紛失した時のリスクは変わらないのだ。

データベースは各機関がそれぞれ管理している

まず初めに、マイナンバーカード自体にデータベースが入っているわけではないということを示した。ではマイナンバーカード自体には情報が記録されていないが、データベースはどこに管理されているのだろうか。

それは行政機関などの各機関が管理している。マイナンバーカードは各機関が情報の照会が必要になった時、アクセスするために必要なだけなのだ。

そのため、マイナンバーカードは個人情報にアクセスするための媒体となるだけである。マイナンバーカードを紛失しても、マイナンバーカード単独で個人情報を得ることはできない。なので、(データベースを管理する各機関が信用できないならば話は別だが)マイナンバーカードはセキュリティ面で危ういという指摘は筋違いなのである。

また、各機関の間で直接情報がやり取りされるわけでもない。今まで各機関が管理していた個人情報は今まで通り各機関で管理される。

https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/security_measures/

紛失時のサポートも安心

では、最悪のケースとしてマイナンバーカードを紛失してしまったら何が起こるのだろうか。

まず、前述したように誰かに見られたとしても本人確認の際は顔写真付きの本人確認書類が必要になるので悪用は困難である。

不正に情報を得ようとしても、マイナンバーカードのICチップは対タンパー性(不正を感知したら、自動的に壊れるシステム)を有している。またマイナンバーカードに設定した暗証番号を3度(署名用電子証明書は5度)間違えると自動的にロックがかかる仕組みになっている。

マイナンバーカードを紛失しても、「マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)」で問い合わせることができカードの一時利用停止を申請することができる。

このようにマイナンバーカードのセキュリティ対策は厳重になっているので、マイナンバーカードを紛失したとしても悪用される可能性は限りなく低いだろう。

マイナンバーカードの正しい理解を

マイナンバーカードがあれば個人番号を証明できたり行政手続きのオンライン申請などができるのでとても便利である。また個人情報の保護も厳重な対策が施されている。

日本でデジタル化を進めるにあたっても、マイナンバーカードは非常に重要な役割を果たすことになる。マイナンバーカードを正しく理解し、有効に活用していける社会になってほしいと願う。

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