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【都構想④】中盤戦へ~公明党支持層の動向が大勢を左右する~

【都構想④】中盤戦へ~公明党支持層の動向が大勢を左右する~

異例の「維公合同街宣」

「投票日には賛成と票を入れて頂きたい。公明党中央を代表してお訴えをさせて頂きます。勝たせてください!」 多くの支持者が集まる中、公明党の山口那津男代表が声を上げた。

山口代表が搭乗した公明党の看板が掲げられた街宣車の上にはなんと松井一郎大阪市長、吉村洋文府知事の姿が見られ、異例の光景が大阪市内で映し出されたのだった。

街頭演説に臨む山口代表、松井市長、吉村知事ら。(画像:日本維新の会学生部 渡部さん提供)

これは1年半前には想像もつかない光景であった。というのも公明党は昨年の大阪W選挙では反都構想・反維新を鮮明に出し自民系候補と共闘するも惨敗。民意は都構想挑戦であるという選挙結果を認め、すぐさま維新側と都構想制度案の修正協議に着手。①初期コストの削減や②住民サービスの維持…等の4条件を制度案に組み込む事に成功し、住民投票の実施に加えて「都構想そのものへの賛成」へと舵を切ったのだ。

維新幹部らと共に「都構想賛成」を呼びかける公明党山口代表。(画像:維新学生部 渡部さん提供)

大阪市会を中心とした公明党議員団は支持母体の創価学会員を中心として賛成への啓発運動を展開。しかし、元々「反対」を訴えてきた公明党の方針転換は支持層の理解が深める最大の妨げとなってしまった。現に世論調査では公明支持層の都構想賛成率は僅か2割前後に留まるなど厳しい数値が出ていた。

危機感を隠せずにいたのは維新陣営も同じである。1ヶ月前の世論調査では都構想賛成は反対を大きく引き離していたものの、告示日直前には僅か3ポイント差で競り合う等接戦へ向かっていたのであった。

そのような状況下、急遽公明党本部から代表の山口那津男代表が来阪し、賛成を呼びかける遊説を行うことが公表された。当初公明党本部は「府連に対応を一任」という立場であったものの、維新側から強い要請があった(時事通信報道)ともされている。

山口代表は公明党の支持母体である創価学会員を中心に「なっちゃん」との愛称で知られ、特に学会の組織戦の主戦隊となる「婦人部」からの人気が極めて高い。賛成多数に持ち込みたい維新側と支持層を固める事に懸命な公明党側の双方にとって、「なっちゃん」が都構想賛成を街頭で呼びかける事は絶大な効果があると見ていると思われる。中盤~終盤にかけて公明党支持層を中心に賛否動向が大きく動く可能性が高いだろう。

【解説】公明党の動向がカギ

今回の都構想の住民投票では、公明党支持層の動向が大きな鍵を握る。大阪市内で同党は、直近の国政選挙では15万票超を安定して確保している。5年前の住民投票では1万票差(当時公明党は組織としては反対側、支持層内の賛成は2割弱)だった事を考慮すれば、この公明票の動向が結果を大きく左右すると評しても過言ではない。

大阪ABCとJX通信が実施した大阪市内を対象にした世論調査によると、公明党支持層の賛成は告示日前と比較し12%超増加し約4割が都構想賛成へ回った。前回と同等の投票率であると仮定した場合、公明票のみで約6万票超が賛成票へ加算される事になる。世論調査で数%の差がついてる現状を考慮すれば、この票差の威力は絶対である。

また、無党派層の動向にも注目だ。この層は全体の2割超となり、未だ15%程度の態度未定層も存在する。賛成/反対へ投票先を転換させる可能性も高い為に今後の動向にも注目だ。

都構想住民投票は、来月1日に投開票される。また期日前投票も既に開始している。大阪の未来を大きく左右する選挙でもある為にぜひ多くの方に足を運んで頂きたいと思う。

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