解散総選挙は、いつ行われるかはわからない。しかし、衆議院議員の任期が残り一年を切り、任期切れに近づいている。
さて、今日の話題は、新潟5区についてである。次期衆院選の小選挙区・新潟5区は、元新潟県知事の泉田裕彦氏(自由民主党)に対して、米山隆一氏が挑む構図になっている。米山氏はどこの公認も受けず、野党統一候補を目指しているようだ。
https://www.niikei.jp/46297/
米山氏は、国民民主党からも支持を取り付けたいようだ。しかし、単刀直入に言って、国民民主党は米山氏を支持すべきではない。米山氏が、野党協力の和を乱しているからである。
度を超えた国民民主党への非難
米山氏の、ツイッターでの言動は、徹頭徹尾、国民民主党に敵対的なものである。
11月5日、国民民主党の玉木雄一郎代表を批判する平河エリさんのツイートに重ねる形で、米山氏は提案路線を「思いつきの提案は容易い」などと批判した。提案路線と言えば、国民民主党のアイデンティティーとも言える路線であり、これを頭ごなしに否定するのであれば、米山氏という存在は、国民民主党とは相いれないものとなるだろう。
9月12日には、玉木国民民主代表が現立憲民主党と選挙協力を行うと表明すると、「結局立憲や共産他野党に対抗馬を立てられたらひとたまりもないから選挙協力はするという事」「氏の掲げた大義は単なるお題目に過ぎないという事です」と、国民民主党や玉木氏を揶揄している。結党の理念すら否定されたのだから、ますます国民民主党としては推薦に値しないであろう。
10月9日には、「玉木氏は自民の別働隊」と、米山氏は公然と玉木代表を批判している。
国民民主党は対立候補を立てるか自主投票とすべき
国民民主党新潟県連は、今のところ米山隆一氏を統一候補とすることに反対しないようだ。しかし、自党の代表や党自体がここまでコケにされておいて、選挙が近づいて支持をお願いされたら支持するのか?もし同党の新潟県連が、米山隆一氏を統一候補とするのであれば、全国の国民民主党支持者は、深く失望することになろう。新潟県連は、独自候補を擁立するか、自主投票とすべきだ。
そして、立憲民主党も、なぜ国民民主党に敵対心むき出しの米山氏を、統一候補とすることを提案するのか。野党の統一候補は、どの政党であってもわかだまりなく応援できる候補でなければならない。そうだとすれば、米山氏のように、特定の政党やその党首を何度も名指しで非難するような候補は、最も統一候補として不適格なのだ。
米山氏は、今回の件がなくとも、小選挙区に出馬させるべきではない
そもそも、米山隆一氏がかつて新潟県知事を辞任したのは、女性問題の責任を取ると言う理由であった。それにもかかわらず、わずか数年で当時のことを忘れたかのように出馬をする。これでは、女性票を中心に、得票が伸び悩む可能性が高い。元々、米山氏が適当な候補であるとは、言えないだろう。
新潟県の野党関係者には、新潟5区の候補者を、再考していただきたい。
※アイキャッチ画像は、以下の動画より引用