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【4/5の選挙news】徳島では女性市長の誕生!高砂市長選、福山市議選など…

今月5日も全国で様々な注目選挙が行われた。コロナウイルスの影響で各地域で軒並み投票率が低下する中、徳島市長選では女性の新人候補が現職の市長を破るなど衝撃の展開を見せた。

徳島市では史上最年少市長の誕生

徳島市長選では、無所属新人の内藤佐和子さんと現職の遠藤市長の一騎打ちの戦いで事実上の保守分裂選挙。NHKの出口調査では接戦が伝えられ最後まで分からない情勢であったものの、5日深夜に内藤氏に当選確実が出た。初当選を決めた内藤氏には福山衆院議員(比例四国)らが支援。市長給与5割カットや阿波踊り問題の解決を訴えた。

現職の遠藤市長は自民党の後藤田衆院議員(徳島1区)や共産党を含む一部の地方議員のバックアップを受け、問題となっていた県の新ホール事業や高校生までの医療費助成の拡大などを訴えたものの及ばなかった。

ここでもう一つ注目されるのは後藤田衆院議員の今後の処遇である。後藤田氏は昨年の知事選でも自公推薦の飯泉知事に対抗馬を擁立、支援したものの落選した。知事選に続き2連敗となった後藤田氏の今後はどうなるのであろうか。

(関連記事)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200405/k10012369851000.html

高砂市長選&市議補選の結果は

兵庫県高砂市長選では新人同士の戦い。株式会社トクラ会長を務める都倉達殊さんが、元市議で無所属の北野さんを破り初当選を果たした。 都倉氏は引退する登市長などの支援を受けると共に、商工会議所の役員を務めた経験から組織力を生かした選挙戦を展開し勝利した模様だ。対して北野氏は市議会議員を25年務めるなどの実績を強調。しかし前回は市議選定数19に対して11位で当選するなど、とびぬけて地盤が強かったわけではないようだ。

ちなみに北野氏が市議会議員を辞職したことに伴う市議補選も同時に行われた。

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定数1に対して、無所属2名と日本維新の会新人の三名の争いが繰り広げられた。開票の結果、無所属新人の坂本まりさんが15000票余りを獲得し初当選を果たした。

福山市議選は

定数38名に対して46名が立候補、大混戦となった広島県福山市議選も行われ、昨夜当選者が確定した。当選者内訳は、公明7人、共産3人、立憲1人、政治団体「福山維新の会」1人、無所属26名。共産党候補1名やNHKから国民を守る党の候補者は惜敗。投票率は38.3%と前回の44.69%より大幅に低下した。

(当選者はこちらをご覧ください。  https://go2senkyo.com/local/senkyo/19774

埼玉・志木市議選は無投票

来週12日に行われる予定であった埼玉県志木市議選(定数14)では、立候補者と定数が同じであったために無投票が確定した。当選者は、公明党3人、共産党1人、NHKから国民を守る党1人、政治団体「しょぼい政党」1人、無所属が8名となった。

「しょぼい政党」とは?

今月行われる衆院静岡4区補欠選挙に立候補を表明した(後に取りやめ)のYouTuberのえらいてんちょうこと、矢内東紀氏が党首を務める。給付型奨学金の拡充やバリアフリー化の促進を主な政策とし、昨年12月に結党した。N国党との関係は最悪のようで、一部ネット上では今回の市議選で「初の直接対決」を期待する声も見られた。

今回の志木市議選や先月の茨城県那珂市議選のように、無投票当選や数名しか落選しない選挙が行われることが増えてきているため、地方で新興政党が議席を伸ばしつつある。(N国党や幸福実現党、日本第一党などでそのような現象がみられる)これらの政党は従来は浮動票頼みの為、大都市で当選しやすいが、少子高齢化や地方議員なり手不足に伴い定数の少ない議会でも当選の可能性が高くなりつつある、などミニ政党の選挙事情が変化しつつあることにも注目である。

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