おとな研究所は新しくなりました!

国民・榛葉幹事長、国会延長要求に関する立憲の「馴れ合い」を念頭に「政府与党にバカにされる」と批判

榛葉幹事長が「馴れ合い政治」を批判

 国民民主党の榛葉賀津也幹事長は、12月4日、幹事長定例会見を開いた。 

 榛葉幹事長は、臨時国会の延長を野党で一致して求めたことについて、「野党が延長要求をするのは異例だが、それくらいしてでもコロナをしっかりやらなければならない、という党派を超えた覚悟」だと、解説した。

 しかし、「延長を求めながら、答えが出る前に閉会中審査の段取りが整っていたり、今日この後総理が各会派を回る手順がもう決まっていたり」と、野党第一党・立憲民主党が本気で臨時国会を求める気がないかのような対応を取った。これに関して、榛葉幹事長は疑問を呈した。その上で、このような対応だと、「こういう迫力がないことをやると、野党が政府与党にバカにされる」と語気を強めて批判した。

榛葉幹事長が批判を行った背景

 榛葉幹事長は、民主党時代に、野党第一党の参議院国対委員長として、国会日程について与党との調整を行った経験がある。

 そして、野党第一党の国対委員長は、与党の国対委員長と話し合いや交渉を行い、国会日程を決める。最終的に数の力を背景に与党の主張が通るのが通常であるが、野党第一党の国対委員長も、野党を代表できるという点で、他の野党よりも強い力を持っている。実際、榛葉幹事長は、「国民民主党は交渉していない」と、明言している。

 ところが、現在の野党第一党・立憲民主党の国対は、臨時国会延長を要求しながら、与党が主張する閉会中審査の調整に応じてしまった。このような対応は、本気で臨時国会延長を要求しているのか疑われるような対応である。榛葉幹事長は、かつての民主党参院国対委員長として、立憲の上記のような対応が、理解しがたかったのであろう。

 当時の国対委員長経験者ですらびっくりの「馴れ合い」を政府与党と行っているのが、立憲民主党の国対委員長らである。

<スポンサー>

「党派を超えたコロナ対策を全力に」

 榛葉幹事長は、コロナ下で不信任案を提出することについて問われ、「今コロナ下で我々がやるべきことは、解散して選挙を求めることよりも、きっちりと党派を超えて政府与野党連絡会議を機能的に動かし、(与党は)野党の提案にも耳を傾けて、具体的な議員立法を挙げる等々、コロナ対策を全力を尽くしてやるべき」と、解散総選挙を求めることとなる内閣不信任案よりも、国会議員はコロナ対策のために働くべきという見解を示した。

 また、榛葉幹事長は、国民民主党が4日の両院議員総会で、真水48兆円に上る三次補正予算案を、党の政策として決定したことを明らかとした。