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【北海道補選】情勢予想と展望は?

吉川氏が議員辞職、4月に補選へ

自民党の吉川貴盛衆院議員(北海道2区)が自身の体調不良を理由に議員辞職した。吉川氏には現金受領問題も取り沙汰されており、「政治とカネ」の問題が菅政権を更なる逆風に追い込むのではないかと懸念されている。

松木謙公氏が有利な情勢か

北海道2区の補欠選挙には、国民民主党から立憲民主党に移籍した元職の松木謙公氏と、共産党の平岡大介氏が立候補の意欲を示している。しかし立憲民主党と共産党は自民党からの議席奪取を最優先事項として、候補者1本化に乗り出したい考えである。

一方、自民党は早急に候補者擁立を進める考えだ。広島三区問題で攻勢を強める公明党は候補者を出さない可能性が高い。今回の補選は次期衆院選の前哨戦となるだけに政権側の負けは許されない。

また、第3極からは日本維新の会が2区から候補者を擁立する可能性を以前よりマスコミ報道等でもされており、参入する可能性も否めない。また、NHKから自国民を守る党の立花氏は自身のTwitterで候補者擁立の意向を示している。

与野党に第3極を含めた選挙戦になることは確実であるが、情勢は現時点では立憲民主党の松木謙公氏が優勢であるとの見方が強い。

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https://ja.wikipedia.org/wiki/北海道第2区

前回の総選挙では、希望の党や共産党等の候補者が乱立して野党票が分散し、自民党候補の勝利へ繋がった。しかし、前回5万票余りを集めた共産党が候補者を下ろした場合は野党票が立憲の松木氏に集中し自民党候補を上回る可能性がある。そもそも松木氏は選挙区内で一定の地盤を所持している事から、有利な選挙戦ともなるだろう。内閣支持率の低下や政治不信も追い風となるはずだ。

「補選隠し解散」の可能性も否めず

4月25日には、河合夫妻の連座制が適用されるのならば広島三区も同時に行われる予定だ。ただし、どちらも政治とカネの問題が絡んでくることから、自民公明は厳しい戦いを強いられるだろう。また補選で野党候補が勝利すれば次期衆院選において政権の逆風となる事は間違いない。

そこで浮上するのが、「4月解散総選挙」である。予算成立が通例3月末であることからその直後の3月29日の週解散、4月25日(補選予定日)に総選挙をぶつけてくるの説である。

そもそも政治日程から、解散可能な選択肢は限られている事から、菅政権は近いうちに重大な選択肢を迫られる事になるだろう。

来年は衆院選に加え、都議選もある。波乱の年となるだろう。

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