ブラック校則とは何か|教育特論⑤

前回から長い期間が空いたが、5回目の教育特論となる。このシリーズでは日本の教育の現状の問題点をあぶりだすと同時に、日本がどのような教育改革をするべきか模索するシリーズにしていこうと思っている。

今回は校則の根拠と分類わけをした後、私が思うブラック校則が生まれる素地を暴く。

校則の根拠

校則が存在する根拠は様々あるが、ここでは2つ紹介する。

まず一つ目は在学契約説だ。これは、生徒が学校に入学した時点で生徒が自由意思に基づいて契約したとみなす説だ。しかし、志望する学校は保護者の影響を強く受ける上、詳細な校則は公表されていないこともあるので私はこの説に否定的である。

2つ目は部分社会論で、これが校則が存在する根拠として一般的なものとされている。学校は「部分社会」とみなされ、そこでの内部規律(校則)に対しては外部からの干渉はすべきではないとされる。

ブラック校則とは

ブラック校則かそうでない校則か判断する上で、わかりやすくする為に校則の分類分けを行ってみる。

①集団の秩序を保つための校則

「授業中は私語厳禁」などがこれに当たるだろう。

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②生徒が平等であるための校則

学校は不特定多数の生徒が集まる場であるが、裕福な家庭で育った生徒と貧困家庭で育った生徒の間で格差が生じることもある。いじめなどのトラブルに発展する場合もあり、校則で強制的に平等化している学校もみられる。
持ち物の規定や制服や体操服の統一、運動靴の指定などはこれにあたるだろう。

③パターナリズムとしての校則

パターナリズムとは、強い立場(ここでは教師)にある者が弱い立場(ここでは生徒)にある者の利益になるとして、弱い立場にある者の意向は無視して干渉することである。例を挙げると、「廊下を走るな」これは廊下を走ることでぶつかって怪我などをすることを未然に防ぐためである。

一般的に「ブラック校則」と呼ばれる校則は、先程の校則の意義から逸脱しているか、やり過ぎである。

例を挙げよう。例えば男子生徒の丸刈り強制は、全員の髪型が等しいことから②の可能性が挙げられるが、そもそも髪型で貧富の差が表れることは少ないし、貧困家庭にとってはむしろ頻繁に髪を剃ることが負担になる可能性もある。また生徒の髪型を決める自由意志を奪っているので、ブラック校則と言えるだろう。

ツーブロックの禁止は①(風紀を保つ)と③(怪しい人に絡まれないため)にあたる。また髪色の強制もツーブロックの禁止と同様に①と③にあたるが、地毛が生まれつき茶色にもかかわらず黒染めを強制するのは傷害行為、人権侵害にあたる可能性がある。

ブラック校則が生まれる原因

ではなぜこうしたブラック校則が生まれてしまうのだろうか。

ブラック校則の全てがそうだとは言えないが、私は地域や保護者からのクレームがあると思われる。例えば髪色に関して地域から「チャラチャラした人がいてけしからん」というクレームが来る場合がある。その対応に疲弊する学校側は、髪色を統一することでクレームが来ること自体を未然に防ごうとしている。

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当然これは生徒側に問題を転嫁している。生徒側は何もしていないにもかかわらず理不尽な校則を押しつけられる土壌はここにある。

ブラック校則は学校側の問題ももちろんあるが、全てが学校の責任だと言いきれない。ブラック校則の問題は根深い問題だが、次回の教育特論ではブラック校則をどのようになくしていくべきか具体的な施策を考えてみることにする。

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よもぎおとな研究所 副編集長

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おとな研究所のダークホース
最近は教育問題に関心あり

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