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共産主義は死神の思想

ソ連

皆さんは共産主義の真相をご存知でしょうか?読者の多くは「共産主義」と聞くと、「日本共産党」が主張している自衛隊反対、消費税ストップなどの政策を考えるかもしれない。これだけを聞くと、共産主義者は平和主義で庶民派に聞こえるかもしれない。しかしながら、実態は恐ろしいほど違う。共産主義を掲げた政党は虐殺と圧政に加担した「血の歴史」があるのだ。

※編集部注:この記事は、極めて残虐な画像を含みます。ご注意ください。おとな研トップへ戻る

そもそも共産主義とは?

共産主義とは、ドイツ人の思想家カール。マルクスが提唱したイデオロギー(考え方)だ。根底にあるのは「生産手段の共有化」だ。これが、共産主義の「共産」を指しており、「共同に生産する」ということだ。

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意図せず、恐ろしい化け物を作ってしまったマルクス

なお、似た思想として「社会主義」が存在している。厳密に言えば、共産主義と社会主義、そしてそれぞれの中にも分派が存在するが、共産政党にとっては「共産主義」自体が理想であったので、多くの場合理想を達成してない以上、自らを社会主義国家と呼ぶことが殆どだ。よって、小さな違い以外は同一視できるだろう。

「共産党」が政権を握る「社会主義国家」では、建前として全ての生産手段(産業)が国からのコントロールを受ける事となる。共産主義者はこれを「指導」と呼んでいるが、実態はソ連の完全な統制経済から中国の国家資本主義(国家の介入が非常に強い資本主義に似た制度)など、さまざまな例がある。

このように、「共産党支配」の経済はバラエティー豊富だが、共通しているのは事実上の一党独裁政権が敷かれている事と、西洋諸国が考えるような民主主義が無くなることだ。共産主義者のロジックとしては、「労働者階級の代表である共産党の存在自体が民意の代表である」と考えており、一党のいわゆる「民主集中制」を採用しているとの事だが、自由な選挙が全く担保されていない事、共産党の傀儡政党しか存在が認められない事から、民主主義とは言い難いだろう。

見た目は「議会」だが、共産党とその傀儡しかいない中国全人代

共産党が一党独裁政権体制を敷く体制の問題は、何故か毎回国家が「生き地獄」になってしまう事だ。共産主義者の多くは「XXのあり方が間違っていた」と良く言うが、もはや、もう社会主義国は失敗するとでもいうルールがあるかと思わささせる。

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ソビエト社会主義共和国連邦

ソ連、ソビエト、ソ連邦の国旗
ソ連国旗

世界初の共産党一党独裁国家、ソ連は共産主義者の理想を実現する為に民主集中制と統制経済が敷かれた。様々な変革が行われたが、非科学的な農地管理法や、生産管理の失敗によって飢饉が頻発するようになった。この一連の流れで一番深刻だったのは1932年から33年に発生した「ホロドモール」だ。

ウクライナでは街頭に餓死者が放置されるのが普通となった。

ホロドモールでは、ウクライナ人に対する労働目的の強制移住に加えて、外貨獲得の為に食料支援を輸出してしまった事により大量飢饉である。最大では1450万人以上が死亡したとも言われ、更に600万人以上の出生が抑制されたとも言われている。世界中でジェノサイド認定されているこの犯罪の首謀者は中央からの指示に従った共産党員だ。思想の為なら、同胞を平気で飢え死にさせる、全体主義らしい行動とも言えるだろう。

ソ連はホロドモール以外にも、政治犯に対する強制収容や大量虐殺の歴史が目立つ。たった一人の指導者、スターリンの任期中だけにでも600万人から2000万人の虐殺がソ連によって行われた。これは民衆に多大なるトラウマを植え付けさせ、共産党の絶対支配を強める事となった。

サハリンでの強制収容所

中華人民共和国

ファイル:Flag of the People's Republic of China.svg
共産中国の国旗

今ではハイテクと繁栄した都市部が印象的な共産中国だが、共産党政権には漏れなく醜い影がある。中国共産党は、日中戦争で弱った国民政権を崩壊させ、1947年から中国本土を支配している。ソ連と同じく、共産中国の歴史も血にまみれている。少数民族の弾圧から人為的な飢饉まで、様々な事件を引き起こしている。毛沢東が推進した「大躍進政策」と呼ばれる一連の政策は共産党による産業計画による失敗の為、ソ連の失政を大きく超える最大5500万人(日本人口の半分近く)を餓死させた記録がある。これは、人類史上最悪の飢饉となってしまった。この時、農民は人肉や木から栄養と取らざるえない状況にあったとの記録もある。痛々しい話だ。

満足に食事が出来ないうえ、夜間に鉄くず生産に駆り出される農民

更には天安門事件や香港運動などでのデモ隊の虐殺から、ウイグル族、チベット族の強制収容など、今でも中国共産政権は極悪非道を働いており、この記事を読者が読んでいる間も数えきれない人々が拷問と殺害にあっている事だろう。

Tianasquare.jpg
何千もの若者が虐殺された天安門事件
A photo of many Uyghur men, dressed in identical blue clothing, sitting down in rows. On the right hand side of the photo, there is a barbed wire fence. The men are within a re-education camp.
強制収容所に監禁されるウイグル人

共産主義=悲劇の法則

ソ連や中国以外にも、極度な監視国家である北朝鮮や、「眼鏡をつけているから」などの理由で人口の約三分の一を殺害したカンボジアなど、共産党による悲劇は世界中に例がある。全世界で見ると、共産主義の犠牲者は軽く億を超える事だろう。これは「共産主義者」達が、あのナチスを大幅に超える悪事を世界中で働いている事を示している。

カンボジア大虐殺の被害者

日本や西洋諸国での共産主義者は「あそこの共産党は支持してない」と、自らが考える社会は異なると強調したがる。実際に、日本共産党も中国共産党をよく批判している。しかし、これに騙されてはいけない。共産主義者と社会主義者は常に身内ケンカしているのである。中国とソ連は戦争寸前にまでなり、ソ連はユーゴスラヴィアの指導者暗殺を40回以上試みている。共産主義者は自分達のグループが常に一番正しいと盲信している。それが結果として独裁政権となって、失敗を認める事も出来ず、反乱者を虐殺したり、何千万人が死んでも状況を無視することに繋がるのだろう。意図せずに、悪そのものになってしまうのが共産主義なのだ。

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ハバナで抗議活動に参加している民衆

共産主義の脅威は歴史上の話ではない。今でも、ベネズエラとキューバでは、民衆がこの独裁政権に抗議している。今の日本ではごく当たり前な自由と繁栄を得る為に死ぬ気で闘っているのだ。色々問題はある日本だが、少なくとも共産主義よりはマシ、共産主義は死んでもイヤ、と読者が思ってくれれば幸いだ。

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