歴史考察 – あなたの知らない「遣隋使」のトリビア

*この記事は Yomogi’s blog の2記事を加筆修正したものです。オリジナル原稿を読みたい方は以下の記事をご覧ください。



「幻の遣隋使」

まず取り扱うのは第1回の遣隋使。実はこの第1回の遣隋使は日本書紀に記述が無く、幻の遣隋使のようになっている。しかし、隋代の歴史書である「隋書」にはしっかりと倭国(日本)から使いが来たという記載が残っている。

「開皇二十年 俀王姓阿毎 字多利思北孤 號阿輩雞彌 遣使詣闕 上令所司訪其風俗 使者言俀王以天爲兄 以日爲弟 天未明時出聽政 跏趺坐 日出便停理務 云委我弟 高祖曰 此太無義理 於是訓令改之」

隋書 より

多分意味わからないと思うので簡単に訳すと、高祖(隋の皇帝)が倭国の内政について尋ねたところ、使者からの説明に納得がいかず、「それは著しく不義理だ」と。要するに倭国からしてみれば”ダメ出し”を食らったのだ。この”ダメ出し”を食らったからこそ、日本書紀には第1回の遣隋使の記載が無いと考えられている。

これは、前後の歴史を見るとさらにわかりやすい。

600年 第1回遣隋使(日本書紀に記述なし)
603年 冠位十二階を制定
604年 十七条憲法を制定
607年 第2回遣隋使(日本書紀に記述あり)

ご覧の通り、第1回と第2回の遣隋使の間に「冠位十二階」と「十七条憲法」の2つの有名な内政改革を行っている。(そのほかにも小治田宮を築造するなど様々な改革を行っている)ダメ出しを食らった後、隋に認められるようにという倭国側の努力が垣間見える。

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日本書紀は結構「訳アリ」の歴史書で、神話や捏造など奇想天外な話も多く、歴史書として参照する場合は注意が必要である。

隋帝が聖徳太子にキレた本当の理由

続いて、第2回の遣隋使に関するエピソードをご紹介する。

遣隋使で最も有名なのが、小野妹子が派遣された第2回である。聖徳太子が書いた「日出處天子致書日沒處天子無恙云云」(簡単に訳すと、「日が昇る所の天子から沈む所の天子に手紙を送る。最近の調子はどう?)という書き出しの国書を送ったものの、それに対し隋帝は「蕃夷の書に無礼あらば、また以て聞するなかれ(このような無礼な書は今後二度と持ってくるな)とキレたという。

ところで、近年では隋帝が「なぜキレたか」についての説が移り変わっている。以前は聖徳太子の「日出ずる処」という記述が上から目線だとして激怒したのではないかと考えられていた。

しかし、この「日出ずる処」「日没する処」というのは方角を表す仏教的な表現で、そこまで大した問題はなかったというのが最近の学者間での見解のようだ。

では、真実は何なのか。今現在最も有力な説は「天子」という言葉がマズかったのではないかとされているようだ。

「天子」という言葉は中国では、「天帝(最高神)の息子として、天帝の命令で全世界を統治する者」のことを指す。だいたい皇帝と同じような位置づけだ。

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この天子は本来1人しかいないはず。しかし、聖徳太子はそんなことを知らずに「天子から天子に手紙を送る」と書いてしまった。そのため、隋帝から見れば野蛮国家が自らのことを天子と名乗っているうえ、天子が2人以上いるという世界線がありえないことであり、「無礼だ」と酷評することとなった。

 

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よもぎおとな研究所 副編集長

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おとな研究所副編集長、ブロガー
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コメント

  1. aiz1mm

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