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「神谷ゆうた」の記事

優先順位付投票制とその他の選挙制度の考察(1)

望ましい選挙制度をめぐる果てしない議論は、しばしば党利党略や学問的純度に悩まされるものである。特定の政党が本質的に不公平な(あるいは不正な)制度を主張する一方で、政治理論家はしばしば実現不可能な理想的制度を主張するが、も...

効果不明の大盤振る舞い:令和三年補正予算案

6日に臨時国会が開幕し、その所信表明演説で岸田総理は追加の経済対策に取り込む姿勢を再度表明した。その経済対策の裏付けとなる補正予算案は鈴木財務大臣から明日10日に趣旨説明を行った後に週明け13日から予算委員会で本格的な審...

なんとなくの水際対策ーエビデンス無き感情論

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、日本への入国は現在原則禁止となっている。しかしながら、一部の要件を満たせば入国する事は可能であり、実際に今でも一か月間に外国人は2万人前後、日本人も2万人程度が入国している。1...

国民民主党は民主党の亡霊なのか?政策を比較する。

19日、衆議院選挙が告示され、選挙戦が本格的な開幕を迎えた。各政党は31日投開票に向けて動き出しているが、その中の要と言えるのが「マニフェスト」だ。各政党の政権構想であるマニフェストは告示前に発表され、有権者の判断基準の...

岸田内閣誕生へ。現状維持路線で経済は混迷か?

29日午後行われた自民党総裁選挙では、決選投票で岸田文雄氏が幅広い派閥の支持を集め、当選を果たし、10月4日に総理大臣として任命され、100代総理大臣として就任した。 「新しい日本型資本主義」や「小泉内閣以降の新自由主義...

混戦!?ドイツ総選挙結果を徹底分析

26日、ドイツでは第20回ドイツ連邦議会(Bundestag)を構成する議員を選出する為の選挙の投票が行われ、日本時間27日現在、開票が続けられている。2005年以降首相を務めてきたメルケル氏が引退する為、どの様な結果に...

左派の奇妙なワクチン憎悪

立憲民主党は21日、衆議院岡山5区の公認候補として元生活の党所属参議院議員はたともこ氏(55)の公認を発表した。ごく普通な発表に見えるが、はた氏にはこれまでワクチン反対運動に関わってきた経緯がある。この公認は、日本の左派...

【主張】税は財源だ!持続可能な税制を考える。

先日、おとな研究所で「消費税という有害無益な税」との記事が寄稿された。その記事の中では、税は財源ではないとの主張がなされ、そして消費税は逆進性と消費に対する罰である観点から廃止すべきとの主張が展開された。 この記事の第一...

MMT:空論か救世主か?

「近代貨幣理論」 この名前だけでは、つまらない経済学理論に聞こえるかもしれない。だが、マクロ経済学者の間では、現代金融論はつまらないどころが、熱い議論の的になりつつある。MMT研究の第一人者であるステファニー・ケルトン氏...