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経済とロボット

日本の経済は、第二次世界大戦の戦後復興と高度経済成長期を経て大きな成長を遂げた。しかしその後実質経済成長率は右肩下がり。

さらにCOVID_19の影響でより先行きが不透明だ。

そんな現状を打破するためにどんなことが出来るだろうか。

私はロボットの存在が大きいと考えている。

ロボットといっても産業用ロボット、掃除用ロボット、軍事用ロボット等種類は様々だが今回は産業用ロボットに注目する。

現在、産業用ロボットは初期の頃のものと比べると種類も増えており、より多くの作業をロボットに任せることができるようになった。しかし産業用ロボットには課題もある。主なものを2つだけあげる。

【安全】

一つ目は、安全性について。産業用ロボットに限らず、ロボットは、総じて力が強いため挟まれたり、巻き込まれたりするなどの事故も多く起きている。「平成31年事故型別起因物別労働災害発生状況(12月末累計)」によると製造業における労働災害の死傷者数は58480件にも及んでいる。

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【導入】

 二つ目は、導入が難しいことだ。従来の産業用ロボットはプログラミング言語を使う必要がある。そのためそれらを扱えるSIerと呼ばれるシステムを構築する会社に委託する、もしくは専門の技術者を雇う必要があり、費用がかさんだり技術者の確保が難しかったりすることから中小企業では導入することが簡単ではない。また、工場などで産業用ロボットを導入するには、一定の安全基準を満たす必要があることも大きなハードルだである。

 そのような課題を解決するために、巻き込んだり挟みにくいような設計になっていたり、トルク制御を使いモータに必要以上の負荷がかかっていたら止まるなど、巻き込まれた場合にも重大な事故にならないように工夫されている共働ロボットも出てきた。また安全基準も以前の法律とは違い安全性を確保することで高出力のロボットと一緒に働けるようになった。

以上のことからロボットの導入がより身近になってきている。

さらにものづくり補助金や業務改善助成金など助成金も出ている。

私は日々技術が進歩していく中で今まで以上にロボットの重要性が増すと考えている。今後も注目していきたい。

〈参考文献〉

〔経済産業省 ロボット政策室「経済産業省におけるロボット政策」(最終閲覧:2021年1月13日)http://www.techno-aids.or.jp/robot/file01/03shiryo.pdf

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〔厚生労働省「平成31年事故型別起因物別労働災害発生状況(12月末累計)」(最終閲覧:2021年1月13日)https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/tok/h31_sisyou(kakutei).xls

[近畿経済産業局 「平成 27 年度産業用ロボットの新分野展開における導入阻害要因調査事業」(最終閲覧:2021年1月13日)https://www.kansai.meti.go.jp/3jisedai/report/robot.pdf

〔国土交通省 「長期的な経済の低迷」(最終閲覧:2021年1月13日)https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h24/hakusho/h25/html/n1112000.html

〔ロボット導入.com 「ロボット導入の検討と準備」(最終閲覧:2021年1月13日)https://www.robot-befriend.com/blog/digital_new_deal/

〔ユニバーサルロボット (最終閲覧:2021年1月13日)https://universal-robots.work/jp/?gclid=Cj0KCQiA0fr_BRDaARIsAABw4Et34HDmw0ZRqHAl9C6dKSqBKUGP3hEbF0HuRE-bpeYgb1f0HnfgDc0aAk6YEALw_wcB