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若者に支持されている政党はどこなのか!?~世代別でみる政党支持率①~

18歳選挙権が導入されて早4年。若者の政治参加が進むのでは、との期待に反して若者の政治参加は進んでいない。むしろ政治離れが深刻化している。実際、昨年7月に行われた参院選では18、19歳の世代別投票率は31.33%と全体投票率48.80に遠く及ばない結果となってしまっている。

しかし政治に関心を持ち続けている若者の存在も近年目立ち始めており、SNSでの発信や街頭での政治的活動に積極的に取り組む者も少なからずいることも事実であるのだ。

今回はその「政治に関心を持つ」若者は一体どの政党を支持しているのか、注目を集めているのかにフォーカスしてみていきたいと思う。

若者から支持の高い政党はどこか…

朝日新聞世論調査の結果から分析していきたいと思う。今年7月に行われた全国定例調査では、18~29歳の若者から最も支持が高かったのは自民党で他党を大きく引き離している。続いて国民民主党、立憲民主党などとなっている。

また次期衆院選の比例代表の投票先を問う調査項目では、こちらも自民党が他党を大きく引き離し最も支持を集め、続いて立憲民主党、三番手には1ポイント差で国民民主が続く。

18~29歳の若者から圧倒的な支持を集めるのは与党・自民党だが、野党内に限定すれば野党第一党の立憲民主党と国民民主党が拮抗していることが特徴的だ。

※ただし立憲民主等を含む野党各党は政党支持率が極めて低い(1~5%代)に加えて18~29歳の調査回答実数は他の世代と比較すると少ないことを考慮に入れていただきたい。

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※以上の引用は、一部は有料会員限定コンテンツ内に掲載されているために抽象的表現に抑えた。詳しくは下記のリンクから。

https://www.asahi.com/politics/yoron/

高校生から認知されている政党とは!?

しかし、あくまでもこれまで上げてきた各種調査等は有権者(18歳以上)であり、まだ選挙権を有していない学生らの動向は当然含まれていない。ここでもう一つ興味深いデータを提示していく。昨年夏に行われた、埼玉県内の高校生を対象にした政党名認知度調査だ。

この調査では、連立与党の公明党がトップ(1133人)に躍り出た。続いて2番手はNHKから守る党(930人)となった。これは若者への浸透を狙った巧みなSNS戦術の功名であろうか。当時、立花党首が連日TVなどに取り上げれられていたことなども大きく影響しているだろう。三番手以降は立憲・共産などと続き、若い世代から人気のあるとも言われたれいわが下位となったことも特徴的である。また、かつて政党として存続していたみんなの党や民主党は現在でも一定の知名度を保っている。

※この調査は自由記述、複数回答可という条件の下で行われた。

最後に

次世代を担う若者からどれだけ認知されているのか、そして支持されているのかがこれからの各党の命運を大きく分ける。

しかし、政治に関する無関心層が若者を中心に広がっている事も事実である。先月の朝日新聞世論調査では、「支持政党なし」と「わからない・答えない」と答えた人の合計が18歳~29歳は6割半ばとなっており、年齢層の高い世代(無党派層3割代)と比較すれば倍近い差異が生じている。

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私たち若い世代が政治に関心を持つ事が重要であり、次の時代を創るという自覚が今のままでは足りないことは言うまでもない。しかし、若者を中心とした政治的無関心層の増加は現代政治の産物でもある。政治・若者が共に変わっていき、未来を築き上げることができることを期待していきたい。

※今回のような若者と政党・政治に関する記事はシリーズ化していく予定です。

1件のコメント

[…] 先日は「若者から支持を集める政党はどこなのか」という記事を投稿させて頂いたのだが、まずまずの反響を頂いた。今回はその続編として「現役世代」から支持を受けた政党はどこだったのか、直近国政選挙の結果を元に調査されたデータをもとにして分析をしていきたいと思う。 […]

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