連日「SDGs」についての情報が飛び交い、報道がなされるようになった現代社会。公正や平等を求めながら、活発に経済活動や消費が行われている現状に違和感を抱く人も多いかもしれない。
しかしながら、市場や企業においても、「持続可能性」を求める動きは始まっているのだ。
「サステナビリティ」を求められる企業経営
21世紀の社会において、人間活動の全てで「サステナビリティ」が重視されるようになった。「サステナビリティ」とは日本語で「持続可能性」を意味する語で、地球環境をより長期間安全に保つために必要とされる。
この「持続可能性」は決して環境保護論者のためだけの言葉ではない。消費者の意識も刻々と変化している中、顧客のニーズに応じた企業価値を提供できる企業の財やサービスが選択されるのである。
つまり、あらゆる側面の「サステナビリティ」を維持することが経営においても不可欠になってきているのだ。そのような経営を考えるにあたって重要な3つの指標を紹介する。
CSR
まず「CSR」を説明する。「CSR」とは「Corporate Social Responsibility」の略語であり、日本語では「企業の社会的責任」と訳される。
ビジネスは、環境や社会に負荷をかけながら行われているという考え方が一般的になった現在、利益を社会に還元したり、ガバナンス情報をガイドラインに沿って公開したりすることで「社会的責任」を果たす、というのがCSRの考え方だ。