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【朝日世論調査】ポスト安倍に菅氏トップ、目立たぬ立憲・支持率大暴落の衝撃など

朝日新聞が今月2、3日に行った全国電話世論調査の結果が先日、ネット上や報道番組などを中心に大きな話題となった。安倍政権への評価7割超、ポスト安倍に菅氏38%でトップ、など…。

https://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S14609570.html?iref=sp_ss_date

今回はこの一部調査結果について深く掘り下げていきたいと思う。

次の総理に菅氏「38%」で急浮上

「次の総理に相応しい人物は誰なのか」という質問では菅義偉官房長官が最多の38%を獲得した。これまでのマスコミ世論調査では石破茂・元自民党幹事長が1位となる事がほとんどであったが、ここへ来て急浮上した形となった。

国民から支持を集めつつある要因の1つは、菅氏が今月2日に行った記者会見の成功とマスコミ報道の増加等が上げられる。

ここで、ポスト安倍に関する調査が入った過去3回の朝日調査(2月、6月、9月)の各数値の推移を見てみると、2月、6月は石破氏が圧倒的1位を保持しており、岸田氏菅氏共に低迷していたものの、菅氏の総裁選出馬表明後の9月調査では6月の3%から35%も伸ばし38%へと急上昇した。これは、河野太郎氏や小泉進次郎氏などの出馬見送りを受けてその2氏らへの支持が一気に菅氏に集まったものとみられる。また、唯一の反主流派でもある石破氏は伸び悩んでいる。

昨日はこのことがネット上などで大きく取り上げられた。菅氏急上昇の背景には先程も記述した通りにマスコミ報道の増加と記者会見の成功(これは各識者も発信している)ことが挙げられることは確かである。しかし今回の朝日世論調査ではこれまで(7択前後)から3択(石破、岸田、菅)へと選択肢が制限されたことも検討事項の1つに上げるべきである。

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「菅総裁誕生」期待の裏で…立憲支持率3%の衝撃

朝日新聞が行った世論調査の見どころは実はもう一つある。なんと野党第一党の立憲民主党の政党支持率が3%と結党以来過去最低を記録してしまったのである。2017年の衆院選直前の結党時と同値であるものの、もはや #枝野立て と日本中から声が上がった勢いは感じられず、これでは合流新党が立ち上がったとしても先行き真っ暗である。

今回の合流新党に参加するメンバーを見ても、比例代表選出の議員が多数を占めており、まさに今年中にやるとの噂される解散総選挙で生き残る為だけに大きな塊を作ったのではと評価せざるを得ない。支持率3%の政党が人数増えただけである事実に変わりなく、国民の期待に応えられないだろう。

国民から高い評価をされ続けてきた安倍政権と対極をなす主張や揚げ足取りを行うばかりでは、野党の存在意義の低下と政治そのものへの不信が高まることはもはや言うまでもない。「立憲支持率3%」という数値を重く受け止め、多くの国民から信託を受けることができる政治勢力の確立を求めたい。