消えた維新オープン政調、簡易解説 ―ゲストライター

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消えてしまった維新オープン政調の動画がある。だが、ある男が文章にして、今なお公開されている。その男は、コミヤマタケシ。

関連記事:【文字起こし寄稿】日本維新の会 党政調会 2022年06月17日

今回は彼の議事録を元に、大幅に文章量を削減し、わかりやすくした内容を書くことで、皆様に事実を共有しようと思う。

さて、今回の議論は、主に参院選2022マニフェスト重点政策の「出産費用無償化」について、党政調会(音喜多・藤田)によって作成されたQ&A集を、一般公開する前に、各議員団政調会長に質問や意見を求める場であったが、挙げられた論点は6つほどある。

  1. 再分配機能や、サービス給付などの社会保障の理念レベルでの明確な位置付け
  2. 出産費用無償化を保険適用で目指す事は、保険者機能のジレンマの問題があること
  3. 保険は現役世代に財源が集中してる事実を鑑みた時に本当に良いのかと言う事。
  4. Q&Aにおいて上限設定案(行政サイドが費用の上限を決めて全額税で賄う)を全否定するのは違うのではないかと言うこと。
  5. オープン政調のあり方はどうあるべきか
  6. 政権運営能力とはどのようなものか

下の行にて、簡略的に説明を行う。わかりやすさを優先したため一部時系列が前後するがご了承願いたい。また発言の内容は極力歪曲しないようにするが、原文も存在するため、何か違う点があった場合はDMをよろしくお願いします。

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足立国会議員団政調会長の説明を簡略にすると、このようなものになる。

1再分配機能、サービス給付などの位置付け。

日本の所得再分配制度は、最も根幹に位置する所得税等の制度だけでは再分配の仕組みとしてカバーし切れてなくて、それに乗っかる形で、さらに給付の際にも所得制限を設けて全体として、複雑な制度でなんとか再分配を完成させている。これではつぎはぎがひどく、公平性にかけるのではないか。

一方で維新の会としては、根幹となる所得税あるいは税制全体において再分配が完結するように、BIまたは負の所得税を導入しようといった方向で進め、教育無償化などは所得制限を設けずに全国民に支給する。

その方が簡素でわかりやすい制度になる。あとは地方分権も主張していこう。こんな感じだ。

2 保険適用による出産費用無償化は保険者機能のジレンマの問題があること

保険者は、保険事故を減らそうと努力するインセンティブがある(保険者機能)ため、出産が減ってしまう逆インセンティブになる。維新はこれまで医療や介護などの公的なサービスについては、ベーシックサービスではなく、保険者機能を踏まえて、保険を維持すると主張してきたということだ。

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3財源に関する、現役世代への負担集中の問題

国民健康保険の財源を負担しているのが、現役世代であるため、再分配に矛盾が生じるという指摘だ。

4Q &Aの事実上の上限設定案の否定とみられる表現について

出産無償化の手段として、上限設定案をQ&Aにおいて完全に否定することは、二番や三番における保険適用の問題や、大阪維新が教育無償化を上限設定で実現している事等を総合的に勘案すると、バランスを欠いており、あくまで保険適用は最も有力な手段であるという発信に留め、あえて上限設定案を全否定するべきではないという指摘である。

5オープン政調のあり方 6公約で示すべき政権運営能力

オープン政調を通して維新全体のガバナンスを大幅に向上させることが目的であり、ひいては政権運営能力があるのだ、あるいはその責任を負っているのだということを、維新の内部にも、国民の皆様にも認識してもらうことが重要であるということ。

これに対して、藤田政調会長代行は、

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一番については足立国会議員団政調会長と同意見ですので、盛り込んでいくとした一方、

二番三番四番については、

現行でも出産育児一時金が42万円、保険財政の中から捻出していて、さらには禁煙外来などにまで適用が広がっている現状を踏まえた上で、確かに足立国会議員団政調会長のいうように保険者機能の問題との矛盾については考えるべきだが、例えば大阪維新の教育無償化一つとっても、上限設定を受け入れない学校もあると。もし出産でそういうことになると、緊急時に偶然入った病院が対象外になる。そうなるとまずいので、

保険者機能の問題と、全ての病院での無償化を考えたときに、上限設定案ではなく、保険適用とバウチャーによる完全無償化の方が望ましいと答えた。

さらに音喜多政調会長は

四番のQ&Aについては、勿論ここは捉え方次第な側面はあるものの、オプションが広くていいなという見方もあれば、二つも意見を出すということは、どっちが本命かわからない、どっちも自信がないと見られるのではというのが懸念点であるとした。

これらの反論に対し、

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足立国会議員団政調会長は、

街頭演説では、保険適用を全面的に押し出せばいいし、維新の政策として打ち出すことも賛成である。しかし飽くまでこれは手段であり、方法論であると。

維新が本当に目指すのは、出産の無償化であって、手段に拘泥してはいけない。ここを忘れてはいけないとした上で、

Q&Aというのは、政治に強く関心のある方々と、実際にその制度の影響を受ける現場の医師たちが読むわけだから、上限設定案をあえて却下するのは、バランス感覚が欠けており、今回のマニフェストの最大のポイントである「政権担当能力」に疑義がつく。全否定をするのは党勢拡大に向けたメリットは無いと反論した。

ここで井上新潟県総支部政調会長が挙手をし、発言を行なった。

内容としては、井上新潟県総支部政調会長は介護施設の経営をしている実感からして、例えば介護無償化の議論が出たときに維新がB案とA案でA案のほうが必ず良いと断言した後にB案で進めたら、それは維新が否定したB案であると批判されるリスクがあるため、足立国会議員団政調会長の提案の方が望ましいと主張した。

音喜多政調会長は

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Q&Aの内容は、上限設定案を全否定するものではなく、保険適用を採用したのは、議論を積み重ねた結果であることを強調した。

足立国会議員団政調会長はそれに反発し

問いかけを投げても全く返事がないことや、音喜多政調会長とは1分たりとも議論ができていないことへの不満を漏らし、全てはオープン政調で解決させるというのが藤田政調会長代行、音喜多政調会長の主張だったでしょと反論し、党政調会のあり方に異議を唱えた。

音喜多政調会長は、議論は尽きないが、参院選に向けて組織として意思決定をしたと反論

藤田政調会長代行は、

議論が十分にできなかったという不満については謝った上で、自身が政調会長代理として音喜多政調会長に、足立国会議員団政調会長と二人で話し合った内容は伝えているとし、組織としてやっているということで理解して欲しいと懇願した。

足立国会議員団政調会長は、ありがとうございますと発言し

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その上で、一番の目玉に出産費用無償化を持っていくんですよねと藤田政調会長代行に再度確認した。

これに同意があったので、続けて、

先程の井上新潟県総支部政調会長の同意の通り、これは重要な指摘であると主張する。その上で、音喜多政調会長がどのような専門家と意見交換をしたか教えてもらえないと不満を漏らした。

音喜多政調会長は

ここでそういう話を持ち出す理由はどうしてかと思ってしまうと漏らした。

足立国会議員団政調会長は

私が接触した専門家は、皆様にお伝えしていただいて結構ですと言質を取ってるとした上で、皆様がどの専門家と合っているかわからない。選挙後でもいいから、全ての議論をオープンにしてガバナンス改革をし、政権を取った時に運営可能な体制にしていく。

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そのために嫌われることを覚悟で行ったわけです。

音喜多政調会長は

足立国会議員団政調会長もオープンな場での議論を避けたこともあるように、全てをオープンにするわけではないと主張。

その上で、このコーナーは終了しようと言いかけたタイミングで足立国会議員団政調会長が

結論を今のタイミングで出そうと主張した。

音喜多政調会長は、あらかじめヒアリングをした結果、一本化してほしいという意見もあったとした。(ここで藤田政調会長代行に振った)

足立国会議員団政調会長は一本化は既にできてるでしょと指摘

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藤田政調会長代行は、音喜多政調会長に同意する形で、Q&Aは、足立国会議員団政調会長のスタンスと非常に整合的な内容であると主張した。飽くまで保険適用の優位性を主張しており、上限設定案を否定していないと説明。

足立国会議員団政調会長は、あの内容は明らかに上限設定案を否定しているとしか読み取れないとした。ここを修正してくれるかどうかをはっきりしてほしいと主張。

藤田政調会長代行は、ここは完全否定のつもりではないので、飽くまでグラデーションの話であるとした。

足立国会議員団政調会長は、それなら映してくれと何度も言ったが、

否定していないので映す必要はないと音喜多政調会長が拒否。足立国会議員団政調会長がしたい議論をする場所ではないとも断言した。

足立国会議員団政調会長はオープン正調であるのだから、ちゃんとオープンにするべきであると主張したが

音喜多政調会長は、先ほど申し上げた通りであるとした上で、足立さんもオープンにしないものもあると主張した。

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藤田政調会長代理は、文章は最後にしっかりと公開しますとし、全否定してるとみられたらそれは我々のやり方が悪いということであるとしたが、一個一個すると時間がかかってしまうと主張した。

足立国会議員団政調会長は、こここそが今回出た最大のポイントであると主張した。

音喜多政調会長は、それも踏まえてご意見をもらったので、最後には私と藤田政調会長代行で責任をもって判断するとし、任せてくれと主張。

足立国会議員団政調会長は、民主党政権を例に挙げ、野党の時は仲良く、与党になってから喧嘩してはいけない。野党のうちに喧嘩をし、与党になったらしっかりと結束を図っていくことが重要であるとし、そのためにオープン政調があるとした。

角が立つ発言をしたことついては謝罪した。

音喜多政調会長は、結論が出るまで議論を活発にした上で、決まった後は従う。これが維新だと思ってますとして、決まったことは一致団結してやっていこうと主張した。

足立国会議員団政調会長は、その通りにやっておりますとした上で、一任はしませんのでと一言付け加えた。

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音喜多政調会長は、一任しないことに同意した上で、議論を一旦終結させた。

この様な様相ではあるが、今回はあえてこれを前編だと思って読んでもらいたい。

そして私も後編を書くが、皆様もこの記事の後編を是非名乗った上で、それぞれ思いを書いてくれると幸いである。


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