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表現の自由を守るため、長い距離を「ひたすら歩く」 国民民主党・たるい良和候補のユニークな選挙戦術

衆院選では、比例候補として中国地方を「踏破」

伊藤たかえ候補(国民・愛知選挙区)の応援に歩いて駆けつける樽井良和候補(比例)

 商店街など人が集中する場所を、「練り歩き」し、支持を訴える。これは多くの候補が行ったことがある戦略だろう。

 しかし、それだけでなく、ひたすら長い距離を歩きながら、道行く人に支持を訴える候補が話題となっている。国民民主党の樽井良和(たるい・よしかず)候補である。今回の参院選では、全国比例公認候補として出馬している。

 樽井候補は、昨年秋の衆院選でも、東京10区立候補予定であったが、選挙前に急きょ比例中国ブロックに鞍替えとなった。組織も人員も限られる「新天地」中国地方で、編み出した戦術が「ひたすら歩く」というものであったのだろう。衆院選をとおして、樽井候補は、岡山から下関まで388kmを歩き切った。

 今回、おとな研究所は、樽井候補に独自取材を行い、このようなユニークな選挙戦術について尋ねてみた。

「ひたすら歩く」戦術はどこから?

 まず、筆者が樽井候補に尋ねたのは、「ひたすら歩く」選挙戦術がどこから着想を得たのかという点だ。これについて樽井候補は、「ガンジーの『塩の行進』に感銘し、歩いての訴えに仲間が集まってくるモデルを考えました。」と説明した。先の衆院選で樽井候補が歩き切った距離は388kmなのだが、塩の行進の総距離は380kmで、ほとんど一致するという。

「塩の行進」

 樽井候補の「歩く」戦術について知っている人でも、「塩の行進」がロールモデルだと知っている人は少なかっただろう。実際に、樽井候補は、「塩の行進」と同様に、歩みを進めるにつれて一緒に歩いてくれる仲間が増えて行っていた。まるでその姿は、岡山の昔話「桃太郎」のようであった。

「歩く」戦術がもたらした効果は?

 歩く戦術は、どのようなメリットがあるのだろうか、樽井候補に尋ねてみた。樽井候補は、「国民民主党の県連・地方議員のいない地域などほとんど国民民主党のこの字も見たことのない地域に旗を背尾って入り込み見せてあげることができた」と、国民民主党の党勢が全く拡大できていない地域でも、旗を背負う「ショーザフラッグ」のスタイルで、国民民主党名前や政策をアピールすることができたと、一定の成果をのぞかせた。

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 また、余談ではあるが、樽井候補が「内臓脂肪が減って健康になった」と語るとおり、歩くスタイルは健康にもとても良いようである。

樽井候補が成し遂げたい政策は?

 樽井候補が、「ひたすら歩く」ことによって、どのような訴えを広めているのだろうか。最後に、政策について尋ねてみた。

 樽井候補は、2003年から一貫してエンターテイメント立国の確立を、最も主要な政策として訴えている。国民民主党は、党全体として「表現の自由」を規制から守ることを掲げている。その中でも、特に「表現の自由」を守る候補として、反表現規制の世論の支持を集めつつあるのが、樽井候補である。

 昨冬のコミックマーケットでも、樽井候補は玉木雄一郎代表とともに演説を行っているので、ぜひ興味のある方には、ご覧いただきたい。

【参考】玉木雄一郎代表コミケ街宣(2021/12/30)
https://www.youtube.com/watch?v=XsIMEGn1vqY

 他にも、独自の政策として「消費税廃止」や「ベーシックインカム導入」などの積極財政も掲げている。

 今回の参院選では、樽井候補は「100万歩歩く」ことを目標に掲げているという。今日も樽井候補は、道を歩き、自身の名前や国民民主党の名前を、まだ知らない有権者に広め続ける。

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【参考】立憲民主党と国民民主党の略称問題も大詰め!重複したら○○が不利になる!