「荒木ちはるを、東京の成功例を国政に伝える伝道師に」小池百合子都知事が都民ファ・荒木氏応援演説で訴え

小池都知事・玉木国民代表そろい踏み 都民ファースト・国民民主党の共闘をアピール

 「都民の声を国政に届ける、荒木ちはるをどうぞよろしくとお願い申し上げます」

 18日夕方の新宿に、小池百合子都知事の声が響いた。小池都知事は、都民ファーストの会・荒木ちはる候補予定者の応援演説に登場し、懸命に有権者へ荒木氏への支援を訴えた。小池都知事が街頭演説に登場するのは、昨年末の東久留米市長選挙以来であり、久しぶりのことだ。

 あいにく、街頭演説会の時間帯、都心では雨が降っていたが、それにもかかわらず、大勢の聴衆が、傘をさしながら、足を止めて聞き入っていた。小池都知事が久々に該当に登場したからだろう。

 しかも、この演説会では、小池都知事に加え、国民民主党の玉木雄一郎代表、ファーストの会・荒木ちはる候補予定者、連合の芳野友子会長がそろい踏みした。演説終了後には、この4者が笑顔で手を繋ぎ、国民民主党・都民ファーストの会(ファーストの会)・連合東京の三者の共闘を力強くアピールした。

演説終了後に手を繋ぎ共闘をアピールする国民・玉木代表、都ファ・荒木候補・小池都知事・芳野連合会長(左から)

 昨年の衆院選までは、野党の共闘といえば、いわゆる左派野党の「野党共闘」であって、そこには必ず、自衛隊や皇室の廃止を主張する共産党がいた。しかも、一時は、「非自民・非共産」を理念とするはずの、連合の地方組織までもが、左派野党の「野党共闘」集会に参加するような有様であった。

 しかし、19日の演説会は、そのような「左派色」を一掃し、現実的な中道政党同士である国民民主党、都民ファーストの会(ファーストの会)が手を組み、その両党を働く者の代表である連合が支援するという構図をはっきりさせた。左派の寄り合いであるという過去の「野党共闘」の負のイメージを払しょくし、真の意味で「非自民・非共産」の新しい野党の連携のあり方を示したという点も、今回の演説の意義の一つであろう。

 演説の様子については、国民民主党の公式YouTubeチャンネルで録画が公開されている。

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【参考動画】(YouTubeより)
荒木ちはるファーストの会代表演説会(玉木代表、小池特別顧問、芳野連合会長参加)

 この記事では、まずは小池都知事、次に荒木ちはる候補予定者、最後に玉木代表の順で、演説内容をお伝えする。

参考記事:【政治家インタビュー#7】国民民主党 伊藤孝恵参議院議員 後編

コロナ対策はもちろん、子育て・環境から、外交まで 国政政党党首さながらの演説で、都政の実績を示す小池都知事

 小池都知事の演説は、荒木ちはる氏を応援しつつも、様々な分野の政策について、都政での実績を説明するものでもあった。小池都知事が語った政策分野は、都政が直面するコロナ対策はもちろん、子育て・経済・環境問題から外交まで及んだ。その姿は、国政政党の党首さながらの様子であった。

コロナ対策 荒木ちはる候補予定者の陳情・要望は70回以上にも

 小池都知事が最も重点的に訴えたのは、やはりコロナ対策であった。人口密度の高い東京都内では、何度も新型コロナが流行し、この数年感染の抑え込みが重要な課題となっていたからだろう。「人の命を守ってこそ、行政であり、政治だ」というこの日の小池都知事の言葉には、コロナ対策を重視する姿勢が詰まっている。

 小池都知事は、他の大都市と比較しても人口当たりの死者数を抑えられたことに言及した上で、「極めて戦略的に変異株に伴う必要なものは何か、これをしっかりと対応してきた結果に他ならない」とその理由を説明した。このコロナ対策については、「荒木ちはるさんをはじめとする都民ファーストの皆さんが、『今東京都では生活はこうなってますよ。』『飲食業の方々はこうですよ。』『こういったことが必要ですよ。』と、なんと70回以上も私のもとに要望書を届けてくれた。」と述べ、荒木ちはる候補予定者が、都民ファーストの会の代表として果たした役割を強調した。

 このエピソードを踏まえ、「これまでの東京都の様々な成功例を、是非とも荒木ちはるさんに国政においての伝道師になってもらいたい。私は、そのように思っている。」と、荒木候補予定者にエールを送った。

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ロシアの侵略に対し、東京都庁舎をウクライナ国旗でライトアップ、避難民の受け入れなども果たした

 次に、小池都知事は、ロシアのウクライナ侵略についても言及した。ウクライナの侵略の影響でエネルギーや食糧高騰の問題が発生したため、「都民の生活を守ることから当初予算に加えて、補正予算を組んできた」と、都知事、都議会与党としての取り組みを説明した。

 外交問題や安全保障問題を単に国政の問題であると割り切らず、小池都知事は、東京都庁舎をウクライナ国旗の色にライトアップして支援を表明したり、東京都独自で避難民を受け入れたりした。小池都知事に長年の国政経験があるからこそ、東京都の知事としてこれらの取り組みを行うことができたのだろう。

環境問題でも、新たな標語「HTT」をアピール

 小池都知事は、環境大臣(当時)として2005(平成17年)頃、「クールビズ」のキャンペーンを呼びかけた。「クールビズ」は、時代の先駆けとなり、今では当たり前のものとして定着している。

 今回小池都知事が仕掛けたのは、HTTというキーワードである。(使うことを)「へらす・つくる・ためる」からとったものだ。小池都知事は、HTTと書かれた円型のフライヤーを手に持ちながら、気候変動対策だけでなく、停電を起こさないためにと、HTTへの協力を呼びかけた。

 小池都知事は、他にも、EV(電気自動車)等へのアピールも取り組むとアピールした。

待機児童96%減少も小池都知事・都民ファーストの実績である

 さらに、小池都知事は、自身の就任後、東京都内の待機児童を96%減らしたことについても言及した。

 小池都知事は、「私の就任時、8466人の待機児童がいた。それを300人にまで減らすことができた。市区町村の皆さんと連携して96%の待機児童を減らすことができた。」と述べた。

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 他にも、不妊治療や出産費用の助成について、荒木ちはる候補予定者らの働きかけが国を動かしたとアピールした。「結婚・出産がペナルティーとなるようでは、少子化対策ができない」という呼びかけには、聴衆から大きな拍手が鳴った。

女性初都知事として、女性の活躍の必要性を強調

 政策についての説明を一通り終えると、小池都知事は、再度、荒木ちはる候補予定者について、「都政で色々な実例を作ったので、それを率いてきた荒木ちはるさん、ぜひとも国政において、東京大改革を日本大改革へと押し上げていくような人材として、ご活用していただくことでないと、勿体ないではありませんか」と聴衆へ訴えた。

 最後に、小池都知事は、自身と、荒木ちはる候補予定者、連合・芳野会長の「三人の女性」がそろったことに触れた。そして、「この日本を変えていくのは、ちゃんと女性の活躍に理解のある玉木雄一郎さんのような男性、そして意思決定の場にある女性、この組み合わせが欠かせない。周回遅れの日本を取り戻し、前をいくようにするためにもギアを変えて行こう。」と訴えて、演説を締めくくった。

 

「都民ファーストを貫くために、国政に進出する」都民ファースト・荒木ちはる候補予定者(東京選挙区)

国民民主党とのコロナ感染対策での連携を明らかに

 荒木ちはる候補予定者は、今の国政は「ノープレーノーエラー」だとして、物価高対策やコロナ対策などで大胆な政策が出ていないと、国の政策の遅れを批判した。荒木ちはる候補予定者らが「現場とはちぐはぐですよ。現場は制度に振り回されています。」と国に訴えても、「東京問題」だと片づけられたというエピソードを紹介した。しかし、そのような中でも、「玉木雄一郎代表や国民民主党の皆さんが(現場の声を)質疑につなげてくれ、年明けに改正に踏み切ってもらった」と述べ、2020年の年末には、既に都民ファーストの会と国民民主党が政策レベルで連携をしていたことを、聴衆に明かした。

 国民民主党は、タグライン「つくろう、新しい答え。」を党是としている。リンク先の動画の一節にも、「現場に足を運び、そこにある本当の声に耳を傾ける」というものがある。荒木氏の演説で、国民民主党が、本当に現場の声に耳を傾けていることが示された。

荒木ちはる候補予定者「国政のやる気スイッチを押す」と訴える

 荒木氏は、「西新宿から見ても、どうしても歩みの遅い。もう少し現場の分かる国会議員がいたらと思う日々であった。私たちの政党の名前は『都民ファースト』だ。この都民ファーストを貫くためには、国に進出していかなければならない」と、東京都内の現場の声を国政に伝えるべく、国政に進出するという動機を語った。そして、「派手さはないかもしれないが、現場でコツコツと課題解決に取り組んできた『現場の職人』が、6人に1人は、必要だと思う。」と、自身が国政に必要であるとアピールした。

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 最後に、「ノープレーノーエラーの国政にやる気スイッチを押す」と、決意表明をし、演説会のトリを締めくくった。

国民・玉木代表「給料が上がる経済」実現を愚直に訴える

 国民民主党の玉木雄一郎代表は、「四半世紀にわたって実質賃金が下がり続けたのは日本だけだ。でも皆さんが怠けていたわけではない。この間の経済政策を変えて行かなければならない。」と、金融緩和の継続を前提とした積極財政で、「給料が上がる経済」の実現を愚直に訴えた。

 その上で、玉木代表は、「頑張れば報われる社会」を作るために、都民ファーストの国政版「ファーストの会」のスローガンである「日本大改革」が必要であるとし、「力を合わせて取り組みたい」と、都民ファーストの会・ファーストの会との連携を強調した。

関連記事:政治家インタビュー #6 衆議院議員 玉木雄一郎さん

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大学院生2年目です。法律や経済など幅広く投稿します。

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