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消えて行った “提案型野党”の末路 ー期待できる政党はどこにあるのか

いつの時代も、永田町がボードゲームでもしているかのように見えてしまうのは「政党」の存在が大きい。

政党の内部、あるいは政党同士がとても有意義な政策議論を戦わせ、そうしたことが実際の施策に影響していったことも数多ある。しかしそうした事と同じくらい、政党間の離合集散が国民の目に胡散臭く映ったこともまた事実だろう。

状況を複雑化させている要因の一つに、「提案型政党」の存在がある。一般に「野党」は政権政党である「与党」2全面対決し、批判をベースにしている場合が多い。だがそうしたいわゆる「抵抗野党」とは一線を画した政党が存在するのである。

そうした提案型野党の中には、真に政策を提案している政党ももちろんあるが、政局的な理由で成立した政党も少なくないのではないだろうか。

「提案型野党」「是々非々」を標榜する政党は現時点で2つ存在する。

玉木代表があいさつし「古くさい常識ではなく、新しい当たり前をつくるのが国民民主党だ。未来を先取りし、政策提案型を政策先導型に進化させていく」と強調しました。

国民民主党が党大会 玉木代表 “衆院選に向け党勢拡大を” NHK

(「提案型」なのか「先導型」なのかについては言葉の使い方の問題として割愛する。)

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政府・与党に「是々非々で臨む」との姿勢を強調する日本維新の会。

首相の「巣ごもり」、維新も批判 「立ちぶらで済むか」 朝日新聞

「国民民主党」と「日本維新の会」はいずれも(距離感の違いは大きいものの)、立憲民主党や日本共産党などの「抵抗野党」と方針を異にしている。

こうした「野党第一党やそれに与する政党」と一線を画し「提案型」を標榜する政党は過去にも複数存在した。いわゆる「第三極政党」と言われる政党である。今回の記事では、こうした過去の「提案型政党」がどのような経緯で結党されたか、そしてどのような末路を辿っていったかについてまとめていきたいと思う。

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