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【次期衆院選 議席予想】自公は議席減も過半数維持、立憲・150議席をうかがう。維新は3倍増へ

※本記事は、昨日noteにて先行公開したものと同様の内容となります。

衆議院の任期満了まで残り3ヶ月を切った。菅政権の支持率が急落し情勢は大きく動きつつある。今回は、今衆議院選挙が行われた場合、与野党の議席シミュレーションを実施した。

また、今回は具体的なブロック別、選挙区別の予想等はTwitter等でご質問頂ければ全てお答えさせて頂く手法を取る。気になる方は是非ご連絡頂ければと思う。

各党議席獲得予想

さて、注目の議席獲得予想については以下の通りとなる。

与党の戦況

自民党は276議席から議席を減らし、単独過半数の233議席を獲得するのは微妙な情勢ではあるが、公明党と合わせて過半数を維持するのは確実だ。東京など首都圏の選挙区で立憲民主党などの候補者に苦戦が目立つ他、大阪でも日本維新の会に押されつつある選挙区が多数みられる。

比例代表では前回より微減程度の可能性が高いだろう。野党共闘の効果で一部自民現職も苦戦を強いられる選挙区が前回以上に目立つ。オリンピック後の内閣支持率や自民党の支持率がどのように影響するのかも焦点となってくるだろう。

公明党は30議席前後となり、現有議席を維持する可能性が高い。小選挙区では擁立する9人のうち8人前後が当選するとみられる。苦戦が強いられるのは北海道10区で、立憲候補にややリードを許している感が否めないだろう。公明選挙区として見所なのは東京12区だ。

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過去3回は公明党と共産党の直接対決であったが、今回から維新が参戦。都議選では敗退し議席を獲得できなかった維新ではあるが、衆院選では無党派層や反公明保守票などからの集票が見込まれる。また、比例区では前回並みの議席は維持してくるだろう。東北2議席目や北関東3議席目などを奪還できるのかどうかに注目。

野党の戦況

立憲民主党は現有議席の110を大きく上回り、150議席代を伺う。比例区でも顕著に伸び50議席代後半を固めつつあるだろう。小選挙区では東日本、東京を中心に野党一本化された地域などでは野党共闘の効果を見せ当選圏内を伺う選挙区が多数ある。共産党や国民民主党などと調整が必要な選挙区の動向次第ではさらに議席を上積みする可能性もある。

共産党は比例区を中心に議席を伸ばし、10議席代後半を固めたと思われる。政権批判票等を取り込み、17年に取りこぼした複数の比例ブロックで議席を奪還する可能性がある。都議選においても反オリパラ票を取り込み善戦したと言われており、衆院選でも勢いつくとみられているものの、オリンピック閉幕後の政権支持率等の数値次第では、議席を伸ばすのは確実であるものの、伸び悩む可能性も否めないだろう。

小選挙区では沖縄1区で議席を獲得する可能性が高い。続いて可能性があるのは京都1区であり、候補予定者の穀田氏は野党統一候補としてポスター等で全面的にアピール。洛中の堅い共産党支持基盤に加え、政権批判票を取り込む狙いがあるが、京都立憲や国民民主などとの関係性等より共闘が上手く作用するとは考えずらい。

日本維新の会は、現有議席の10議席から大きく議席を伸ばし、20議席半ば台を固めた。小選挙区は大阪府内で10勝前後、17年競り負けた大阪1区や9区などで議席を奪還する可能性がある。比例代表でも関西圏を中心に順調に議席を伸ばす公算だ。ただ、関東など一部地域では、浮動票などが立憲に集中する可能性があることから、伸び悩む比例ブロックも出てくるだろう。

維新が大幅に議席を伸ばす背景には、選挙プランナーの松田氏が指摘する通りに、「前回希望の党の台頭で議席の取りこぼしが目立った」という事も大きな理由であるが、直近の地方選挙から分かるように維新の近畿での伸びが目立つことが上げられる。近畿地方ては無党派層に加え、反政権票も見込まれることから、橋下徹代表時代や、当時を越える勢いが出る可能性もある。

国民民主党は、玉木代表を初めとする小選挙区で強固な地盤を持つ現職議員を中心に5~6議席、比例代表では東海ブロックで1議席を見込む。小選挙区は野党共闘次第という事もあるが安定している選挙区が多い。一方、比例代表では苦しいブロックが目立つ。特に、目玉候補として山尾志桜里氏を擁立する予定だった東京は同氏の不出馬や不祥事、更には立憲との棲み分けが票の上積みを阻害していると見られる。東海以外での支持拡大が課題だ。

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社民党は、比例ブロックでは議席獲得は厳しいものの、沖縄2区で議席獲得の目処が立つ。

れいわ新選組は、比例代表で2議席前後獲得を見込み、衆院に進出することが確実だ。比例東京で1議席、近畿や南関東でも1議席を伺う。代表の山本太郎氏の戦略にもよる為に、情勢は流動的な部分もある。

NHKと裁判してる党弁護士法72条違反では議席獲得の目処が立っていない。同党は東京ブロックを中心に都市部での比例議席獲得を狙う。同党は諸派党構想というものを掲げ、他の政治団体などから立候補者を募る。

現時点での情勢を分析すると以上の通りとなるが、オリンピックや自民党総裁戦など総選挙前で政治的な意図や世論の動きが顕著にみられるイベントが多数行われるために、情勢は流動的だ。

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