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欧最大の原発に、露攻撃・火災発生

ウクライナの外務大臣は金曜日、ロシアの攻撃を受けてヨーロッパ最大の原子力発電所が炎上していると発表し、停戦地帯の設置と消防隊の活動開始を主張した。

ザポリージャ原子力発電所の位置

RIA通信がウクライナ原子力省の発表として伝えたところによると、ザポリージャ原子力発電所にて、ロシア軍による攻撃で発電ユニットが攻撃され、発電所の一部が火災に見舞われているという。

原発の広報担当者はRIAに対し、現時点では付近の放射線量は変わっていないと語った。

ウクライナ・クレバ外相はツイッターで、「ロシア軍がヨーロッパ最大の原子力発電所であるザポリジャー原子力発電所に対して四方八方から発砲している」と投稿し、「すでに火災が発生した。ロシアは『直ち』に火災を停止し、消防士の立ち入りを許可し、安全地帯を設定する必要がある!」と主張し、ロシア側の行動を非難した。

その直前にはウクライナ当局の発表によると、ロシア軍が発電所の奪取に向けた攻勢を強め、戦車が市内に侵入したと報告した。

ウクライナ・ロシア紛争では、ロシアはすでに、ウクライナの首都キエフの北約100キロにある廃墟となったチェルノブイリ原発を奪取している。

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更に、本日キエフの南東約550キロのエネルゴダル地域で激しい戦闘があったと、市長がネット上の投稿で述べた。市長は、死傷者が出ていると述べたが、詳細は明らかにしていないが、首都や発電所などの重要施設が密集している北部での戦闘が激化している事は確かだ。

国際原子力機関(IAEA)はツイートで、発電所での砲撃の報告を把握しているとし、状況についてウクライナ当局と連絡を取っていると発表した。

なお、同発電所は2014年にも親露武装勢力による攻撃未遂に遭っており、その安全性に関する疑問は以前から指摘されていた。

第二次世界大戦以来、欧州の国家に対する最大の攻撃となる今回のウクライナ=ロシア紛争が9日目を迎え、現時点で最低でも数千人が死亡または負傷したと見られ、100万人の難民がウクライナから脱出し、ロシア経済は国際的な制裁で揺らいでいる。

木曜日、米国と英国は、クレムリンへの圧力を強化するため、EUの措置に続き、さらなるロシアのオリガルヒ(富豪)への制裁を発表した。

バイデン米大統領は、ロシアに対する一連の制裁は「すでに大きな影響を及ぼしている」と述べ、その効果を主張した。

ロシアはウクライナでの行動を「特別作戦」と呼んでいる。領土を占領するためではなく、隣国の軍事力を破壊し、危険な民族主義者と見なす者を捕らえるためである。また、民間人を標的にすることは否定している。しかしながら、国際社会からは領土拡大目的の侵略戦争とあいつで非難されている。

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