おとな研究所は新しくなりました!

存在価値の無い「国民民主党」

9月16日、安倍前内閣の総辞職に伴い、招集された第202次臨時国会で、首班指名選挙が開催され、自民党の菅(すが)義偉(71)総裁が、衆議院314票、参議院では142票を獲得し、菅氏が総理として両院で指名され、当日午後に開催された認証式で正式に陛下より99代内閣総理大臣として任命され、菅内閣が発足した。

しかし、本日は菅内閣では無く、菅内閣が指名された首班指名選挙時に、一部の政党が取った行為に大変大きな疑問が残った点について書く。

https://twitter.com/ishin_ocha/status/1306091838390956033

上記のツイートを見て頂きたい。自民党と公明党は勿論菅氏に投票し、日本維新の会は片山(虎之助)共同代表に投票。そして、立憲民主党も党首の枝野氏に入れ、共闘を進める社民党、共産党も枝野氏に投票した。

しかし、枝野氏が獲得した134票は立憲、共産、そして社民の保有議席数127議席よりも多い。即ち、共闘野党以外の「誰か」が枝野氏に入れた計算となる。

その「誰か」は、合流新党に参加しない為にわざわざ分党を行った国民民主党だったのである。

元々解党前、62もの議員が所属していてた国民民主党は今年7月より、共産党との連携を行う立憲民主党との合流に関する是非で党が分党され、合流に反対した15名で「再結成」されたのが今の国民民主党だ。

共産党との連携に反対し、そして立憲民主党の政権対決姿勢に対抗して、「提案型」の野党を作る事も綱領に明記されているのが、この新国民民主党なのである。

<スポンサー>

それにも拘らず、首班指名では、政権に対してなんでも反対、そして提案は一切行わない、国民民主の理念に反する政党の党首に投票するのは、信念が無い事の証明では無いか?

首班指名は、公党が我が国のかじ取りを誰に任せるべきだ、との意思表示を行える唯一の機会なのだ。しかし、国民民主党は他党、しかも党の理念に全く合致しない党の党首に投票したのである。

提案型野党を目指し、共産党との連携に反対している筈の集団が、なんでも反対、共産党との連立を示唆する集団の頭を総理にしても良いと言う意思表示が矛盾以外の何と言えるのだろうか?

正直、国民民主党は「提案型野党」になる事に興味がない様に見える。単純に、組合の支援と小選挙区に当選する地盤を利用して、自由に威張れるが、細々と存在し続ける、議員にとって「都合の良い政党」を作りたかっただけなのではないか?

増子議員を始め6名もの議員が合流新党にも、新国民にも参加しなかった理由がわかるのではないか?

国民民主党が掲げる「改革中道政党」「提案型野党」に本気でなりたいのであれば、無責任野党そして共産党と行動を共にする事は決してない筈である。

<スポンサー>

1件のコメント