五月二十三日、女子プロレスラーで、テレビ番組「テラスハウス」に出演中だった木村花さん(22)が死亡した事を事務所「スターダム」が発表した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c55effcf84719e3e9bd36b2bb78b806393bd069
現在死因は不明だが、木村さんは出演していたテレビ番組での行動に関する批判や誹謗中傷がSNS等ネットに多く書き込まれていた為、それが関与しているのではないかと言う見方が一般的だ。
先ず筆者として、原因が何であれ、22歳と言う若さでお亡くなりになった木村さんに対し、最大限の哀悼の意を表したい。そして、今この記事を読んでいる方がもし人生に希望を持てないのであれば、周りの人や、カウンセラー、ホットライン、とにかく一人で抱え込まずに誰かに話す事を切望する。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kokonavi/
この悲劇のさなか、この事件を利用して自らの政治的野心をあらわにする輩も出てきている。それは、木村さんがネットで誹謗中傷を受けた事を引用し、ネットでの言論規制を強めようとする方々だ。
しかし、私はこれに断固反対である。既に日本では脅迫罪と名誉棄損罪が存在しており、かなり広範囲の事柄が既に処罰対象となっている。政府がやるべきことは誹謗中傷を受けた方々に対する心のケアや、開示請求等の既存措置の活用を周知させる事だ。
しかし、一部の方々が唱えるような大掛かりなネット発言規制や警備等は言論の自由を大きく萎縮させかねない。政府が大掛かりな発言規制権力を持つと、時の権力者や警察が恣意的な解釈を行って些細な事でも処罰されかねない事態になる。
これは、現実でも既に起きている。例えば英国では、若者が事故で亡くなった友人を哀悼する投稿で少し過激なポップ歌の歌詞をネットで引用しただけで、罰金と社会奉仕命令が渡された件や、規制すべき言葉の提言の中に、「ガリ勉」や「オタク」など入ってた事例がある。
https://www.bbc.com/news/uk-england-merseyside-43816921
国家権力に良かれと思って権力を渡してしまうと、監視無しにはその権力は乱用され、暴走する。この問題は国民一人一人の自由に関わる問題だ。悲劇を利用した政治的言動は慎むきだ。
[…] 関連記事:木村花さんの悲劇を利用するのはやめよう […]