おとな研究所は新しくなりました!

立憲民主党・辻元清美元議員 まさかの「仏滅」に参院選比例で出馬表明

1月末に突然の出馬表明

画像
昨年10月の衆院選には、ライバルのはずの自民党から山崎拓元幹事長も応援に駆け付けた

 立憲民主党の辻元清美元衆議院議員は、31日、今年7月の参議院議員通常選挙に、比例で出馬することを固め、党本部に公認申請を行った。辻元氏は、当選7期のベテラン議員で、1996年に社民党から出馬し初当選したが、無所属を経て民進党、立憲民主党に所属している。同氏は、昨年10月の解散総選挙で大阪10区から出馬したものの、日本維新の会公認候補に敗れ、比例復活もかなわなかった。

 辻元氏は、自身の公式サイトで、出馬への抱負を説明する動画を掲載した。辻元氏は、「地元を歩いて、自分の原点を見つめ直し多くの人たちと対話をしてきた。そんな中で、永田町を離れたからこそ、人々の暮らしと私のいた国会があまりにもかけ離れていたのではないかと気付かされた。コロナ禍はもとより、雇用、格差、子供の貧困、ジェンダー、気候変動、沖縄、原発(などの問題で)、社会的に弱い立場の人が切り捨てられている。今すぐに取り組まなければならない課題だらけ。やっぱり黙ってられへん。今すぐに国会に走って行って私言いたい。そういう思いにどうしてもなってしまう」等と、出馬を決意した経緯を説明した。

参考:辻元清美議員公式サイト

「仏滅」を避けなかったのはなぜ?

 奇しくも、辻元氏が出馬表明した31日は、六曜で「仏滅」であった。国立国会図書館によれば、六曜とは、14世紀ごろに中国から日本に伝わった吉凶を表す暦注のひとつで、現在は、「先勝」、「友引」、「先負」、「仏滅」、「大安」、「赤口」の順番で並べている。そして、一般に仏滅の日は、「万事凶」とされ、最も縁起の悪い日とされる。

 なぜ、最も縁起が悪いとされる仏滅の日に、公認申請をしたのだろうか。様々な事情があるのかもしれないが、数日待つことは出来なかったのだろうか。それとも、六曜を信じていないのだろうか。

 日本の大学の最高峰・東京大学の出願期間は1週間以上あるのだが、大安の日を境にして、出願者が激増するという。受験が人生を賭けた勝負事である以上、縁起を担いででも勝ちにいかなければならないからだ。受験も選挙も、本人の人生を賭けた戦いである。

 縁起に頼らなくても、勝てるのだろうか。

<スポンサー>

辻元氏の出馬の影響は?

 辻元氏が出馬することで、選挙にどのような影響が出るかも、読者の皆さんの関心事であろう。そこで、①立憲民主党内、②他党への影響の2点に絞って解説する。

立憲民主党の比例争いが激化

 立憲民主党は、衆院選で比例の議席を大きく減らしており、支持率も減少傾向だ。だからこそ、参院選でも連合の各産別の組織内候補を中心に、熾烈な争いとなることが予想されている。そのような状況下で割って入ったのが、辻元氏である。

 既に、市井紗耶香候補予定者が、参院選比例区からの辞退を表明している。先日、辻元氏が出馬するという速報が流れた直後であった。このような情報からも、厳しい競争になることが確実であることがわかる。

社民党など、他の政党への影響は?

 辻元氏は、社民党出身であることもあって、リベラルな主張を売りにしている。その主張は、社民党と重なる部分が多く、社民党の比例票が一定程度、辻元氏に流れる可能性もあるだろう。

 他方で、立憲民主党は、泉代表の新体制のもと、枝野・福山体制からの転換を図っている。そのような最中に、前執行部で国対委員長や副代表を務めた辻元氏を落選から「救済」するような形で公認すれば、立憲民主党が「左派政党」であるというイメージが固まるだろう。その結果、立憲民主党から、保守票・中道票が、日本維新の会や国民民主党などの野党に流れる可能性も否めない。

参考:今更聞けない?CLP・立憲民主党問題とは?

参考:立憲民主党御用ライター平河エリ氏のデマと誹謗中傷の数々に、「立憲のDappi」との声

<スポンサー>

1件のコメント

コメントを残す