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企業とマッチョイズム -メンタル働き方改革

皆さんは「マッチョイズム」という言葉の意味をご存知だろうか。「マッチョ」というと、筋骨隆々とした男性の姿を思い浮かべる人が多いだろう。それに「〜主義」を意味する「イズム」を組み合わせてできたのが「マッチョイズム」だ。本記事では、マッチョイズムについて、現代社会の企業体制と関連づけながら考察する。

マッチョイズムとは

仕事や家庭などの多様な場面において男性の方が優遇されることを表す「男性優位主義」という意味のスペイン語「マチスモ(machismo)」と、英語の「イズム(-ism) 」という「~主義」の意味が合わさったもの

https://muuseo.com/square/words/851

マッチョイズムの語源は上記のように定義されている。つまり、「マッチョイズム」とは元々「男性優位主義」に対して非難する意味が込められた言葉として生まれたと考えられる。また、日本語の文脈において「マッチョイズム」は、

男性を象徴する強さや勇敢さの意味を含み、精神的にも肉体的にも「男らしさを重んじる思想」

https://muuseo.com/square/words/851

という意味合いで使用されることが多い。ここで、「男性を象徴する強さや勇敢さ」について考えてみよう。

「マッチョイズム」と「有害な男らしさ」

「有害な男らしさ」とは、フェミニズム思想においてよく用いられるキーワードである。具体的には、語源の中にもあったような男性優位の意識や、男は強くあらねばならず、泣いたらダメだという意識などが含まれている。これらの忍耐強さや感情の統制が「男性を象徴する強さや勇敢さ」なのであれば、「有害な男らしさ」を再生産するのが「マッチョイズム」だと言える。

「働き方改革」が希求される現代において、いくつかの企業は、自社が内包しているかもしれない「マッチョイズム」に向き合う必要があるだろう。

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Alice
ライターページ おとな研究所 編集部員 ジェンダー/セクシュアリティや外国人の権利問題に強く関心を持っています。社会問題についての記事が多くなると思いますが、おとな研究所に新しい風を吹かせることができればと思います。