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祝 大阪新大学の名称は「大阪公立大学」! いまさら聞けない、府市大学統合とは?

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2020年6月25日、大阪府立大学と大阪市立大学を統合して、2022年4月の開学を目指す大学の、運営法人名称を「大阪公立大学」(英名:University of Osaka)とする方向で最終調整が行われており、26日、関係機関が会議を開き、正式に決定すると各種報道機関が報道しております。

この名称については「副首都大学大阪にならなくて安心した」、「悪くない」などの評価もあるほか、「ハム大だww」だとと揶揄する声もネットにあります。又、大阪都構想が可決されれば「大阪都立大学になるのでは?」と言う声もあります。

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https://twitter.com/boringman1212/status/1276051078920810496

色々評価が分かれる新大学名称ですが、今日この記事ではそもそも「大阪公立大学」とは何なのか、その設立経緯や基本情報、そして大阪公立大学のビジョンを紹介します。

日本では基本的に各都道府県は公立大学を一つ設置しています。例としては、東京都立大学(旧首都大学東京)や、大阪府立大学などがあります。

しかし、政令指定都市や中核市などの大規模な都市は独自の市立大学を設置する事があります。政令指定都市である大阪市も、大阪市立大学を設置し、独自の大学運営を行ってきました。

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しかし2010年代、府市の統合を掲げる大阪維新の会の躍進により、以前から行政範囲の二重化、いわゆる「二重行政」が指摘されてきた事業の積極的な統合・一本化が推進されてきました。

これに倣い、府立大学、市立大学の統合も方針として決まり、2019年には運営法人の統合、そして今年3月には大学自体の統合が可決されました。大学統合により、スケールメリットを通じたより有効的な投資、そして大学の魅力、社会人育成能力、そして研究能力の成長を図るのが目的です。

そして、今日統合後の大学の名称が「大阪公立大学」となる方向性が決定しました。

大阪公立大学は現在の学部を一学域・11学部・十五学科に再編し、都市シンクタンク機能や技術インキュベーション(育成)に力を入れ、「世界に展開する高度技術型大学」を形成する事を表明しています。

大阪森ノ宮の再開発事業計画

具体的には、スマートシティ、スマートエイジング、バイオエンジニアリング、そしてデータマネージメントを戦略的に取り組み、これを大学統合後に設置される新森ノ宮キャンパスを核とした新型都市に取り入れ、その町創りを将来的に大阪全体へ波及させる事を計画しています。

大阪公立大学学部再編概要

今回の統合により、大阪公立大学は生徒数約一万六千人の大所帯となり、国公立大学の中では東京大学、大阪大学に次ぐ規模となります。そして、大阪公立大学は周辺の国立大学、特に神戸大学と同等・若しくはそれ以上のレベルを目指す事となるでしょう。これを実現するために、民間との連携を積極的に進め、外部人材の登用、そして民間企業との共同開発や民間投資の受け入れなどを進めていく予定です。

最先端のキャンパス、スマートシティ、圧倒的な規模、そして民間展開。大阪公立大学のこれからの成長に期待が高まっています。

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