【選挙は儲かる!?】政党交付金の秘密

先日、各国政政党に「政党交付金」が支給されました。総額はなんと79億円!!すべて国民の税金です。もちろん、この交付金は民主主義のコストに値するものであるため税金での負担はやむを得ないことだとは思います。(新聞収入で潤っている一部政党はその為か、「憲法違反だ!」と主張していますが…)さて今回はこの政党交付金のカラクリについてみていきたいのですが、結論から言うと、悪く表現すれば選挙でお金儲けができるのです! もちろんそんなことはあってはなりませんがね…。では、それはなぜなのか見ていきましょう。

そもそも政党交付金とは?どうやって決めてるの??

政党交付金とは、一定の要件を満たした国政政党に対して「政党助成法」に基づき支給されます。企業や組織などからの献金を制限してクリーンな政治を目指すことの代償として1994年に導入されました。年間で国民1人当たり250円程度、総額320億円が規定に基づき各党に配分されるのです。

その規定とは…何なのか見ていきましょう、

まず絶対条件として、国政政党でなければなりません。国政政党は直近の選挙で得票率2%以上もしくは国会議員が5人以上いる団体であると定義されています。自民党や立憲民主、れいわ新選組やNHKから国民を守る党など現時点で9つの国政政党が存在します。

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そして気になるのは配分の方法…ですよね。これは少しややこしいです。

政党交付金総額約320億円は①議席数割り(約160億) と②票割り(約160億)と二項目で構成されています。ここからさらに分類していかなければなりません…計算方法などが結構めんどくさい(笑)…順に説明していきますね。

①議席数割 「議員数割の額約160億円」を「政党交付金受け取りたいとの届け出をした政党の議員総数」(つまり共産党と無所属議員を除いた数、約700人)で割ります。するとだいたい議員1人当たり2200万円。これが各党の議員総数に合わせて支給されるのです。

N国党の丸山穂高衆院議員はこのことについて、税金あじゃーす!と報告してましたね….(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-00000045-dal-ent

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②得票数割 衆議院選、参議院選で獲得した得票数(得票率)に応じて総額160億円が配分されるのです。具体的な計算方法は下記をご覧ください。

このように、総額約160億円を次のように四項目に分類して算出します。1回の国政選挙でどれだけ票を獲得できるのかが非常に重要になってきますよね。

これらの合計額が毎年4回に分けて各党に配分されます。こうしてみると、すごい額ですよね…

候補者を出すと党が儲かる?!

あまりこういう表現はしたくないのですが… 選挙で候補者を擁立するかつ一定数の得票数を獲得することにより政党交付金支給額が増えますので党の財政が潤います。なぜこのような表現をするのか…具体例を出せばお分かりいただけると思います。昨年参院選でのN国党のやり方を見てみましょう。

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N国党は比例区4名、選挙区ではなんと37名の候補者を擁立しました。結果としては比例区で1議席を獲得。(得票率1.97%)そして選挙区では議席の獲得はできませんでしたが、全国の選挙区で約150万票(3.02%)を獲得しました。後に入党した丸山議員の分を合わせて年間約計1億7千万がN国に支給されることになっています。しかし、もしも選挙区での候補者擁立が無ければ得票率割りの3.02%分(約6千万)が支給されないことになり、N国への支給額は1億円弱へ落ち込みます。

もちろん選挙は莫大な費用が掛かりますが、N国党は選挙区での選挙運動はほぼ0で経費もほとんどかからない。供託金の事を考えても黒字となります。

このように、候補者を擁立させるだけで自動的に党にお金が入るのです。この仕組みをうまく利用したのがN国党です。

(選挙区大量擁立は他にも理由があったみたいですが…)

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なんとなく投票するはNG!

政党交付金の視点から1票を考えると、その重さが再認識できるのでは無いかと思います。衆院選(任期4年)だと選挙区票320円、比例区票320円 計640円が、参院選(任期6年)だと選挙区票240円、比例区票240円分の税金の行先が皆さんの1票で決まってしまう事になるのです!

詳しい計算式はまたややこしくなるので省略させていただきますが、最近の国政選挙で計算すると本当にこうなります。

「とりあえず○○党でいいや」や、入れたい候補者がいないから「消去法で○○さん」という選択をした経験がある方がもしかしたらいらっしゃるかもしれません。

しかし、皆さんがなんとなく入れた1票がその政党への間接的な寄付になっています。

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政党交付金の原資は国民の税金です。しかし、応援したい政党に投票することによりその税金を使ってもらえる政党を選ぶこともできるのです。

卑しい話になってしまい申し訳ないですが、これもまた事実です。もちろん、1票の重さはお金では量る事は出来ない、大きな価値があります。ですが政党交付金=税金という観点から考察することで、1票の大切さがまた分かります。

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おちゃ

おちゃおとな研究所 選挙・政局担当

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主に選挙や政局、世論調査などが専門。

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