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【東京都議選まであと1ヶ月!!】各党の情勢とこれからの展開は

夏の首都決戦である東京都議会議員選挙が告示されるまで1ヶ月を切った。都議選は今年中に行われる衆院選の前哨戦としても全国的に注目を浴びる選挙となる。都議会では小池知事与党である都民ファーストの会が第1党を抑えているが、「都民ファ旋風」の吹いた四年前と比べ存在感を示せないでいるのが現状である。対して自民党は公明党と選挙協力を展開し2党で4年前に失った都議会過半数を狙いにいく。その他の政党も勢力拡大を目指していく方針だ。今回は残り1ヶ月となった都議選の動向を簡単に解説していきたいと思う。

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2021東京都議選 全議席当てます予想note 【5月5日投稿】 ※随時更新 (Byおちゃ)

https://note.com/ishin_ele_ocha/n/naf5381445f2c

埋没気味の都民ファーストの会… 小池与党としての存在感を発揮できるか

都議会で46議席を保持し第1党の都民ファーストの会は4年前とは異なり厳しい戦いが予想される。17年都議選は小池知事任期をあやかり推薦・追加公認候補も含め49名を当選させたものの、存在感が低下しつつあることが現状だ。複数区に2〜3人を擁立するなど強気の戦略をとっていた前回とは違い公認候補を1名に絞り、一部現職を国替えさせることなどで対応。議席をどれだけ守ることができるのかが焦点だ。

都民ファの候補予定者が期待するのは小池知事の支援だろう。先日行われた東京新聞などの世論調査によると、都民の半数長は小池知事を支持・評価していることがわかる。また、昨年の都知事選では延べ380万票を獲得する程の知名度と力があることから知事の動向が選挙戦を大きく左右するだろう。

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都議会第1党奪取を狙う自民・公明

自民党は前回失った都議会第1党の奪還を狙う。都心部を中心とする一人区では都民ファの現職を抑え勝利する可能性の高い選挙区が見られるが、多摩地域の一部では左派系政党に押され苦戦する場面も見られるだろう。複数区では2〜3人程度を擁立し議席獲得を狙っていく。ただ、ワクチン接種の遅れやコロナ対応の不備などが自民党批判に結びつき逆風が吹きかねない可能性もある。

公明党は擁立する23人の候補予定者全勝を狙う。コロナ禍で支持母体の創価学会がフル動員をかけられないことが懸念材料ではあるものの、安定した戦いぶりを見せ8回連続候補者全員当選の可能性が高いのではないか。都民ファと選挙協力した前回とは異なり、国政と同じく自民党とタッグを組み選挙戦を戦う。

政権批判票・反オリンピック票取り込みへ… 立憲・共産

立憲民主党は現有の7議席から勢力拡大を狙う。複数区でも候補者を1人に絞ることや、定数の1〜3の地域では共産党と事実上の棲み分けを行い、政権批判票の分散と共倒れを防ぐ。同じく都民ファ旋風で埋没した前回とは異なり、世論調査でも好調な数値を取り続けていることから、複数区を中心に議席獲得が見込まれ倍増程度まで伸ばす可能性がある。共産党も世論調査上の数値は好調ではあるが、4〜5人区などでは最後の1議席を立憲民主党など他党と競り合う展開が予想される地域があることが懸念材料となる。

両党とも東京オリンピックは中止もしくは延期の立場で都議選を戦う。

勢力拡大を狙う維新…次期衆院選も睨んだ候補者擁立へ

日本維新の会(現有1議席)は現時点で複数区を中心に9選挙区・9人を擁立する。党所属の国会議員の地盤となる大田区・北区などを中心として初の議席獲得を目指し、練馬・世田谷などでも新人が猛進する。他にも一部選挙で候補者擁立の動きがあり、告示直前まで候補者は増える可能性が高い。また、近く行われる衆院選での勢力拡大も視野に入れた戦略をとっていることも分かる。4年前は都民ファ旋風の影に隠れ存在感を示すことができず埋没し1議席(大田区)しか獲得できなかった。(その後大田区選出の柳ヶ瀬氏は参院へ転出、当選)今回維新は3議席(会派形成要件)が最低目標ラインとなるのではないか。また、全国的な知名度のある吉村知事などの応援が入るのにも注目である。

国民・れいわ・古い(旧N国)は議席獲得へ躍起

国民民主党は元職を中心に大田区などで3名の公認候補者を擁立。労働組合の支援も受け議席獲得を狙うが、世論調査の都議選投票先では0.5%と低迷しており苦戦している。また、次期衆院選に比例東京ブロック単独一位で出馬予定の山尾氏の度重なるスキャンダルがどこまで響くのかも懸念材料だ。

れいわ新選組は世田谷区や足立区など複数区で候補者を擁立。都内では一定の支持があり議席獲得の可能性もあるが、生活者ネットワークなどの左派系政党との競合も目立ち共倒れの可能性も否めないだろう。2年前の参院選では都内で比例40万票超を獲得するなど日本維新の会などと競るだけの力はあるだけに都議会初進出を達成できるのか注目される。

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古い政党から国民を守る党(旧NHKから国民を守る党)は、同党が次期衆院選で掲げる諸派党構想の一環として傘下の政治団体から複数人を出馬させる。

次期衆院選も睨み、都議選へ各党の動きが本格化するだろう。これからの情勢の変化に注目だ。

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