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経済学のイロハ― 1.需要と供給

需要とは?

需要とは消費者が物の価格に対して、どれだけその「物」を欲しがるかと言う指標です。値段が高ければ、高いほど商品を買いたい人は減りますし、その逆で値段が安ければ安いほど買いたい人が増えます。結果的に値段と需要は負の相関関係があると言えます。結果として、需要は物の値段によって比例するので 関数で示すことができます。

需要線自体も実は上がったり下がったりします。これは、線全体が上がったり下がったりする状況です。これはその時の所得水準(所得が上がれば相対的に価格が「安くなる」)や消費者心理(景気が良いと思えば財布の紐が緩む)、金利(低ければより大きい買い物ができるし、預金するインセンティブが無くなる)などに影響されます。

供給とは?

生産者が物の価格に対して、どれだけその「物」を作りたがるかを図る指標です。生産者は消費者と逆で、モノの値段が高ければ高いほど、利益が出ますので、生産したい数が増えます。これは、値段が高ければ高コスト体質の生産者(値段が低ければ利益を出せない)も生産に参加し、モノを供給できるからです。逆に値段が低ければ、生産者は他の物を生産する方が利益を得られますし、一部の生産者は赤字になるかもしれないので、供給量は減っていきます。言い直すと、供給量と値段は正の相関関係があると言えます。結果的に供給は物の値段に比例しますので、関数で表せます。

供給線は幾つかの要素で決定されます。例としては、生産性(限られた資源をどれほど有効に使用し、商品を供給出来るか)、土地、人材、資本などの資源量(そもそも生産に使える資源のキャパシティー)、そして利益の限界効用(増産する事によって生産者にもたらされる利益)などが供給の総量に影響してきます。即ち、生産性や資源量が上昇すれば供給線は上がりますし、逆に地震などで下がればこれは低下します。

供給量とは?

供給量とはズバリ実質GDPの事です。皆さんはニュースで「実質GDP 550兆円到達」などのニューズを見たことがあるかもしれません。これだけを見ると、実質GDPは金額の様な印象を受けるかもしれません。しかし、この際のGDPの金額は「モノの生産量の物差し」なのです。「モノ」の数を数える指標(物差し)として、「価値が固定された日本円」を使ってるのです。よって、物価変動による実質GDPの変動はありません。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20200505-OYT1T50058/

更には、上に書いた「供給線」と同じだと思う方がいるかもしれません。しかし、「供給線」っと「供給量」には大きな違いがります。供給線は、一定の価格に応じて生産者が生産「したい」量ですが、供給量は生産者と消費者の供給と需要が一致する「均衡点」のみの値で、実際に世の中に回ってる「モノの数」なのです。 

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まだこれから経済成長やインフレの説明を行いたいですが今日はここまです!それでは、次回迄お待ちください!

次回:経済成長とインフレのグラフ化。

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