たった五つのルールで議論は生産的になる! -ゲストライター

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ライター:爆プロ Twitter:@bakugekiproject プロフィール:大学生


 Twitter上の議論、いわゆるレスバトルというものは、殆どが生産的な議論になることなく終わります。理由は以下の三つです。

  1. 相手を言いまかすことが目的化している。
  2. 議題が論理的な議論に向いていない。
  3. 議論のルールを知らない。

 より生産的な議論がお望みの読者様方のために、これから議論のルールについて簡単に説明して参ります。

議論の目的とは何か?

 議論の目的は人それぞれです。しかし、生産的な議論がしたいのであれば、相手を言いまかすことを目的にしてはいけません。

 何故なら議論の前と後で何も変わらないからです。人は言い負かされた程度で意見は変えませんし(それどころか恨みを募らせる)、言い負かした側も特に見識を深めたわけではありません。加えて、それを見た第三者も特に意見を変えることはないでしょう。新しい知的財産を得た人は誰もいません。

 では何を目的にすべきかといえば、第一にwin-winの答えを見つけること(妥協ではない)、第二に議論を深化させること(これは持論)、最後に第三者を説得することです。

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 いずれも、誰かが新たな知的財産を得ることになり、生産的と言えるでしょう。❇︎深化については後に説明します。

 ちなみに、これから述べる議論のルールをしっかり守れば、二つ目と三つ目は自ずと達成される筈です。

適当な議題の選択

 論理的な議論には、向いている議題と向いていない議題があります。議論に向いている度合いを不等式で表すと以下の通りです。

 方策の検討>事実の検討≧価値の検討

 方策の検討とは、xはyすべきか、という議論です。こういう議題なら、メリットやデメリットを示して議論するイメージが湧くでしょう。何が根拠になるのかも分かりやすく、示しやすいです。

 事実の検討とは、「〇〇は本当にあったか?」「〇〇は〇〇より簡単か?」と言った事実関係に関する議論です。一見互いに証拠をぶつけ合えば良いような気もします。しかし、これが非常に難しいです。「簡単とは何か?」と言葉の定義から考えなくてはなりませんし、何を根拠に示しても容易には事実を証明できません。

 価値の検討とは、「〇〇は正しかったか、良いことか?」と言った議論です。事実の検討と同様の問題が発生するのに加えて、価値観は論理から離れて生じる場合が多いからです。

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 よって議論に慣れるまでは,議題を方策の検討に変換することが一つの策ではないでしょうか。

 例えば、「日本は大国か?」という議題は事実ないしは価値の検討です。「日本は大国のように振る舞うべきか?」という議題に変換した方が、直感的にもまだ議論になりそうです。(大国のような振る舞いの定義という重大な問題点が残っていますが)。

編集部注:写真ACより

生産的な議論のルール

 さて、ここからが本稿の本題です。

 生産的な議論には守るべきルールがあります。Twitter上の議論が生産的にならない理由は、このルールを知らないか無視しているから、と言っても過言ではありません(根拠なし)。そのルールとは以下の五つです。

言い出した側が証明する

 意見には根拠が必要です。それが立証責任というものです。根拠なき意見は深めようがありません。何故なら、論理的な議論の大半は相手の根拠に対する反論という形を取るからです。次に、その根拠に対する反論に対して根拠をもって反論し、相手はその反論に対して根拠をもって反論する。この根拠を検証していくループこそが私の言う議論の深化です。議論で新しい知的財産を手に入れられるのは,議論が深化する過程の中なのです。

沈黙は了承である

 相手が根拠を持って意見を表明してきた(立証責任を果たした)なら、今度は反証責任が生じます。反証しないことは了承と同義です。しかし逆にいえば、相手が立証責任を果たしていない時は、まだ反証の時ではありません。立証するよう促しましょう。その時に役立つ言葉が「なぜそう思うのですか?」です。

すべての根拠に反論する

 「xすべきなのは、yという利点があると同時に、aという利点もあるからです」という主張に対し、「aという利点はない、なぜならbだからだ」という反論だけでは不適当です。沈黙は了承だということを忘れないでください。これでは、aという利点があるからxをするのは適当だと認めていることになります。xそのものに反論したいなら、根拠全てに反論するべきです。

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論点は最初に示し、新しい論点は後から出さない。

 ネット上の議論がダラダラと長引く最大の要因は、このルールを守っていないからです(私見)。

 論点とは、深化させるべき議論の中心点を言います。要するに、最初の主張とその根拠のことです。後から論点を出すと何故議論が長引くかは、以下の例でわかるでしょう。

A「我々は某国と戦争をすべきではない。なぜなら国際社会の印象が悪くなるからだ」

B「国際社会の印象は悪くなりません。某国を除く全ての国が我々による宣戦布告を支持しています」

A「問題は国際社会の印象だけではない、多くの人が死んでしまう」

 下線部が論点を後出しした瞬間です。これに対してBが「死者は少なく済みます。圧倒的な技術的格差があるからです」と反論しようものなら、論点は延々と流れていき、「戦争すべきか否か」「国際社会の印象が悪くなるか否か」という当初の論点は忘れ去られていきます。この調子だと、新しい論点もすぐに別の論点に取って代わられるでしょう。これでは議論が終わるはずもありません。後出しジャンケンは永遠に続くのです。

 Bは「先程私は国際社会の印象が悪くならないと述べました。これについて意見をください」と論点を引き戻すか、「国際社会の印象は悪くならないと理解いただけましたか? その観点からは開戦に問題はないということで同意いただけましたか? では,次の論点に移りましょう」というべきでした。

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論理だけで議論する

 言うまでもないことですが、人格攻撃は議論を生産的にしません。誰々の言うことだから誤っている、というのも同様です。

 「それは人としてどうかと思う」などというフレーズは、感想としてはともかく、論理的な議論の場で使う言葉ではありません。

おわりに

 まだまだ書くべきことは山ほどありますが、文字数が増えてきましたので、今回はこの辺りで筆を置きます。

 一つ留意していただきたいのが、このルールは万能でも絶対でもないということです。あくまで一つの工夫として、読者様のお役に立てば幸いです。

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