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立憲・本多氏が議員辞職 立憲の対応にみる身内への甘さを暴く

NHKニュースより

 立憲民主党の本多平直議員は、性行為同意年齢に関する党の会合で「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになるのはおかしい」と発言したことに対し、批判が相次いだことから、党を離党し、衆議院議員を辞職することを表明した。

 5月に世間を騒がせた本多氏による「14歳発言」。この意見に対しては多くの批判が集まったが、その後の立憲民主党の対応にも注目が集まった。

 今回の記事では、本多氏の発言を通して、凋落を続ける立憲民主党の闇に迫り、今後の政局にどのような影を落とすのか考えていきたい。

本多氏の発言は問題だが・・・

 50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになるのはおかしいー

 この言葉に関しては、「表現方法に問題があった」としか言いようがない。本多氏は、性行為同意年齢の議論に関して、ありえない事例も含めて様々な意見を述べたかったと話しているが、性被害者など当事者にとっては決して気分のよい話ではないだろう。

 このように、倫理的な問題は存在するが、この発言での一番の問題は立憲民主党執行部の対応である。党内会合という閉ざされた場での本多議員の発言を外部に晒し上げ、散々対応を遅らせた挙句、離党・辞任に追い込んだ。表現の自由の観点からも、封じ込めを図ったことには問題があるとの指摘もあった。

 立憲民主党(執行部)のガバナンスは脆弱であり、すでに崩壊を始めているといっても過言ではないだろう。身内の不適切な発言に適切な対応をとることができない政党が、野党第一党として政権を目指しているなど、冗談であってほしい。

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「自分たちに甘い」立憲民主党

 立憲民主党には、甘えが見えてきているとも言えるだろう。2020年の東京都知事選挙で、立憲の枝野代表が投票日に以下のようなツイートをし、問題となった。

#宇都宮 #みんみん で育った私は、18歳で #宇都宮 を離れてから仙台でも東京でも餃子専門店を探したが見つからず

 この選挙で、立憲民主党が推薦していた宇都宮健児候補を匂わせるツイートをしたのである。公職選挙法の裏をかいたこのツイートには「軽々しい」などと批判が集まった。

 また、今年4月には、同党所属の蓮舫議員により、首相の演説原稿が事前に流出するといった事件もあった。

 当然、この行為は問題であるだけではなく、蓮舫議員は以前にも以下のようなツイートをしていたことから、余計に多くの批判が集まった。

 この二者に処分はなかった。

 国会で政府・与党を厳しく追及する立憲民主党だが、自分たちの失敗にはだんまりである。

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 他人には厳しく、自身には甘いー。そんな立憲民主党、とくに執行部の議員たちには、多くの国民が愛想を尽かしてしかるべきだ。もっとも、メディアも報道しないことが多いので、知られていないかもしれないが。

それでいいのか立憲民主党

 枝野氏の件にしろ、蓮舫氏の件にしろ、「身内への甘さ」が目立つ立憲民主党だが、10月までに行われる衆院選をどう戦うのだろうか。

 所属議員の問題発言ですら正しく、スピーディーに処理しきれていない現状を見るに、政権を取ることは不可能だろう。本質は10年前の民主党政権と何も変わっていない。

 そして、立憲民主党自体の崩壊も時間の問題だろう。これまで民主党・民進党と歩んできた(正式には前身政党ではない)が、その中でも特に統制がとれていないといえるだろう。17年に希望の党とたもとを分かち、「まっとうな政治」を掲げた立憲民主党は、今どこを向いているのだろうか。

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引用・参考資料

本多平直衆院議員が辞職 性交同意年齢で不適切発言 -共同通信

餃子と言えば… 立憲・枝野氏、投票日のツイートが物議

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蓮舫氏、首相演説前に原稿をツイッター投稿

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